フェチを持たない秘密警察犬 (ページ9)

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偽造通貨印刷事件８

因幡望side

荻のバカ…簡単に引っ掛かるなよ…

優「大変！」
圭「優太くん、危ないよ！」

何で中にあの子達入ってきてるの！
兄さんもちゃっかりいるし！！

望「優太くん、荻なら私が助けるから離れ……」

ビーーーー

え、ガムテ？

((((密封したぁぁぁ！))))

マフィアもビックリな非道だよこの子！

優「ふふ、空気が欲しかったらいつでも言ってね
"私は卑小な国家の犬です"と」
荻「助手殺ス」

圭(水を得た魚のごとく潤い出したよ、彼)

圭くんが呆れているのはよくわかる
心は読めないが雰囲気でわかる

心を読めると言ったら片割れの遥を思い出した

私は今目の前の現実を見たくなくなった

そりゃ目の前で優太くんがマフィアに勧誘されているからかなぁ…

洋「ったくどいつもこいつもしょーもねぇ」

兄さんの声で現実に戻った
いかん、いかん、仕事中だ

私は頭を振り、目の前の現実を見直した。

ｳﾞｧ「シャシャシャ！強そうなやつは封じたであろー
どんと来い」
ロ「逃げるなら今のうち」

私、なめられてるなぁ…

望「じゃ、遠慮なくやってやるよ」

私は拳銃を構えてヤギの足元に発砲した

どんどんどんどん！

ｳﾞｧ「あろーーー！！」
ロ「首領んんん！！」

弾がきれたらすぐに弾倉を入れて装填
なれた作業なので絶え間なく撃ち込む

カチッカチッ

望「チッ、きれた」

備えていた弾倉も尽きた
私は使えなくなった二丁の拳銃そのものをおもいっきりヤギに投げた

ｳﾞｧ「あろっ！」

よっしゃ、クリティカルヒット

望「ガキだからって舐めんな
これでも警察だ！」

髪をバッサァァとやると後ろで兄さんがキャー！と騒いでたが無視無視

ｳﾞｧ「むぅ…警察にこんなやつがおったとわ…」
ロ「しかし、やつはもう弾切れです！
もう術はありませんよ！！」

いや、拳銃なんてオプションなんだけど…

優「先生…荻さん亡き今僕らだけでは危険です
望さんに任せて早く逃げましょう」
洋「お前だけでも逃げな」
ｳﾞｧ「はみ出とるぞ我らが諭吉ぃ！」
圭「荻さん生きてる」

アイツがそう簡単に死ぬわけないしなぁ…

私は捨てた拳銃を回収しておこう