フェチを持たない秘密警察犬 (ページ39)

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プレゼントひったくり恩返し事件・１ページ39

プレゼントひったくり恩返し事件・１

※この話はオリジナルに加え、
『干支首位強奪事件』と時間軸が一緒です。

因幡望side

今日は久しぶりに休みをもらった
最近徹夜ばかりしていた為、休めと上から言われた

兄さんは仕事があるため一人で町を歩いている
(事務所休むって我が儘言ってたけど送り出したよ)

クリスマス近いせいか装飾が多い

昼前なのに寒いな…私は兄さんがくれた、赤色のマフラーに顔を埋めた

クリスマス………兄さんにプレゼント買おうかな…

望「フフフッ」

思わず笑いが起こる、兄さんとクリスマス過ごせるといいなぁ…

「ひ、ひったくりさ！！！」

この言葉で浸っていた幸せから出る羽目になった

後ろを振り向くと鞄を持って走る男がやって来た、取られたであろう被害者がその後を追っていた

周りの人たちは悲鳴をあげ、その場を避ける
ひったくり犯が行く道には私しか立っていない

ひったくり犯は私に気付き、退けっ！！と怒鳴ってきた

退かないよ…この野郎…

ひったくり犯は私が退かないと気づいたのか、サバイバルナイフを出してきた

また、周りから悲鳴が上がる

「危ない！！」

被害者の青年が叫ぶが
危ないとか危なくないとか関係なく私はこいつをぶん殴りたい

人がせっかく……！

ひったくり犯は私にナイフを突き立てた
が、私はあっさり避け、バランスを崩した犯人は腹ががら空きになった

そして私は……

望「人が家族のこと思って幸せに浸ってるところを邪魔すんな！！
この外道が！！！」

ゴスッ！！！

「ぐふぅ？！！」

私は膝を思いっきり犯人の腹に入れた
大丈夫、骨は折ってない、多分

ひったくり犯は気を失いドサリと倒れた
だが、私はこう男に声をかけた

「現行犯逮捕だ、バァカ」

そして、周りは拍手した

作「どーしても出したかったキャラクター先取りだぜ！」

望「え？誰？」

作「訛りが不安だぜ！」

望