フェチを持たない秘密警察犬 (ページ31)

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機密文書盗難事件・３ページ31

機密文書盗難事件・３

野崎圭side

緒「荻さえ来なければ洋と望の相棒は俺だったのに！」

因幡さんは背中に望さんを隠し、緒方さんの顔に蹴りを入れていた

洋「テメー以外誰でも良いっていったらあれが来たんだよ！」

望「私は希望したけどね！」

あ、望さんは望んで荻さんを相棒に選んだんだ…
何か訳があるのかな…

荻「無類の犬好きでな
ウザさに耐えかねた警察犬がよくストライキを起こしたもんだ
望は会うたび全速力で逃げる
たまに署を破壊しながら走るから余計に大変だ…」

望さん……大変なんだなぁ…

荻「緒方ほどほどにしろ、嫌がってるだろ」

緒「どこが！？」

洋&望「真顔かよ」

望さんは因幡さんから離れ、荻さんの腕に抱きついた

望「本当に嫌だ…アイツ嫌いだ」

圭「望さん、どれだけ嫌いなんですか…」

望「アイツと仕事すると、まともに出来ないんだよ！
ウザいから集中できないの！」

荻「それと…
ところで助手、なんのつもりだ？」

荻さんの背中にはいつの間にか優太くんが引っ付いていた

圭「あぁ、すみません
すぐにはがします

けっこう人見知りで初対面の人にはこうなの」

荻「ほう」

望「優太くん荻のこと嫌いじゃ…」

圭「知らない人の前じゃ関係ないらしいです」

優「だって初めて会う人って敵か味方かわからないじゃないですか」

荻「……俺たちは敵か？」
優「もちろん」
望「え」

ごめんなさい…望さん……
優太くん、因幡さんに近づこうとする人嫌いだから

因幡さんのほうに向き合うと緒方さんに綺麗に蹴りが入っていた

あと、優太くんは緒方さんを敵と見なしたようだ

緒「もう！洋はM属性のクセに足癖悪いな」

洋「なめんなドSじゃー！！」

荻「それは嘘だ」
圭「Mですよ」
優「ドMです」
望「えっと………」

望「テスト勉強は？」
作「休憩更新だもん！！」