フェチを持たない秘密警察犬

機密文書盗難事件・２ ページ30

機密文書盗難事件・２

野崎圭side

緒「ひーろしー！！」

洋「ぎゃぁぁぁぁぁ！！」

望「兄さぁぁぁぁん！！！」

こんにちは、野崎圭です
たった今、おれの職場の因幡探偵所に三個の大声が響きました

圭「てゆーか…
何で望さん檻の中？！」

荻「望、暴れるな
開けられない」

望「うぅぅぅぅぅ！！」

今日もまた、荻さんがヤギ絡みの事件を依頼してきた
入ってきたときに真っ先に目にはいったのは檻の中で踞っていた望さんだった

因幡さんはその様子を見て、慌てて近寄ったら金髪の人が抱きついてきた

で、今、荻さんが檻の鍵を開けようとしている

荻「よし開い………」

ダッ！！！

緒「え？」
洋「望！！」

望「兄さんに触るな！この犬馬鹿！！」

檻が開いたと思ったら扉が思いっきり開き(扉は取れて壁に突き刺さった)、中から望さんが飛び出した
そして、緒方さんに向かって拳を向けようとした


が……

緒「何だ？望、お前も撫でて欲しいのか？
かっわいいなぁ♪」

望「ぎゃぁぁぁぁぁ！！」

洋「望ぃぃぃ！！」

望さんも捕獲された

兄妹揃って今、金髪の人に撫でられている
なんだこれ…

荻「で、仕事の事なんだが…」

圭「このまま続けるんですか？！」

荻「洋、俺と緒方、どっちかと組め」

洋「どっちもしねーよ！」

緒「洋ー！望ー！」

洋「荻、何でこれ連れてきた！」

荻「違う、着いてきた」

緒「望がいたしな！！」

金髪の人は因幡兄妹を二人まとめて撫で回したり、頬にキスをしたりしていた

名前は緒方さん、警備部警護課で、荻さんとは学生からの知り合い

仲が悪かったのか荻さんが刑事部に入ったとき、警備部になったらしい

どんだけ仲が悪いのさ…

機密文書盗難事件・３→←機密文書盗難事件・１

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す