フェチを持たない秘密警察犬 (ページ29)

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機密文書盗難事件・１ページ29

機密文書盗難事件・１

因幡望side

警察署を歩いていると物凄い地鳴りがした
それはドンドン強くなっていき、まるで原因が近づいてくるようだった…

嫌な…よか……

緒「のーぞみぃぃぃぃ！！」

望「うぎゃぁぁぁぁぁ！！！」

警察署に私の悲鳴はよく響いた

望「はぁ？！荻と緒方が組む？！」

荻「あぁ」

望「あぁ、じゃないよ！畜生！！」

緒「連れないなぁ…ほーらなでなでしてやるよー♪」

望「セクハラだ！セクハラ！
荻ィ！助けて！！！」

今現在私を膝に乗せ、頬擦りしてきた
私、十代！普通だったら高校生だよ！
どっからどう見たってセクハラだよ！助けて！！！逮捕して！

つか……

望「何で二人とも組むのさ…
仲悪いはずだろ…？」

荻「お前も知ってるだろ？
機密文書が盗まれた」

望「あぁ…あれ？
てか、いい加減離れろよ！！」

緒「えぇ……」

私は緒方を剥がし、荻の隣に移った
やっぱりアイツ嫌いだ

荻「洋にも協力を願う
だから、お前も来い」

望「嫌だ」
荻「仕事なんだ…我慢しろ
緒方くらい」

望「い、や、だ」

荻「なら」

望「へ？」

ガシャン

荻「よし、行くぞ」

望「どっからこの檻だしやがったぁぁぁぁぁ！」

荻はどこからか出した檻にすっぽりと私を入れて担いだ
しかも壊せない強度だし！！

荻「よし、行くぞ緒方」

緒「洋のところー♪
兄妹まとめてすりすりしちゃうぞー♪」

望「だせぇぇぇ！！」

そして、兄さん逃げて、超逃げて

洋「(ゾクッ！
悪寒が……」
圭「風邪ですか？」