フェチを持たない秘密警察犬 (ページ43)

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プレゼントひったくり恩返し事件・５ページ43

プレゼントひったくり恩返し事件・５

因幡望side

雑貨店で男物の冬物が置いてあるところにやって来た
種類が一杯あってわからん…
雑誌とか買おうかな…若者向けの

鉄「これとか、指先でるさ
毛が触りたいからって手袋持ってないとなどうゆうお兄さんさ」

望「まぁ、毛フェチってやつ？」

鉄「変わった人さ」

望「でもね、大切で大好きな家族なんだわ」

鉄謙さんは笑ってそうか、と言った

望「あ、これ…」

手に取った手袋のデザインは赤い狼が描かれていて、動きやすそうなものだった

鉄「望さ、センスいいさ」

望「これ、いいかも」

鉄「じゃあ、俺、ここで待っちょるさ
だから、行ってき」

望「ありがとう」

私はその場を去り、レジに向かった

ふと、目に入ってきたものがあった
私は立ち止まり、それを手に取った

それと手袋は別に入れてもらった

望「鉄謙さん、お待たせしました！」
鉄「お！買えたか？」

望「うん、ありがとうね」

鉄「いやいや、平気さ
お兄さん喜ぶといいさ！」

ショッピングモールを出た
そのタイミングで電話がなった
あ、忘れてた
私はポケットから携帯を出し
そして

望「こんの！馬鹿荻ぃぃぃぃ！！！」

鉄「？！」

荻『荒れてるな』

私は人目もはばからず怒鳴った

望「圭くんたち無事だよね！！
何かあったら殴るぞ！」

荻『洋はこんがり焼けて、狐になったぞ』

望「にぃさぁぁぁあんんん！？」

兄さんがこんがり！え？！大丈夫なの？！それ？！

荻『今、俺のところにいる
ずっとお前の名前を……』

望「今、速攻で行く！
場所は？！」

荻『あぁ…』

場所を聞き、携帯を閉じた

鉄「お兄さん…何かあったさ？」
望「うん、ちょっとね
今日は付き合ってくれてありがとう
と言うことで…はい」

鉄「へ？」

私は鉄謙さんの手に包装された包みを乗せた

望「お礼」