14*遊木真と言う人 ページ15
『ゆうくんも元気そうで。
相変わらずお兄ちゃんがごめんね。』
謝る気なんて無くて、それはただの口から出た言葉にしか過ぎない。
完璧すぎる兄を突如として変貌させてしまう[大切な守るべきゆうくん]
彼は私の言葉に苦笑いを浮かべているだけ。
ゆうくんが迷惑がっていることに気付いていないのはきっと泉さんだけだろう。
ゆうくんも[被害者]なんだから
『聞いたよ、副会長さんが率いるユニット紅月に勝ったって。
おめでとう、ゆうくん。』
なるくんが教えてくれた学院の内情。
それに最も関係しているユニットのメンバーに彼も含まれている。
私が戻ってくるほんの少し前の話。
まだ見掛けてはいないけど長期入院していた『皇帝』も退院しているとか。
「僕は皆に追い付くのが必死で…
でも、ありがとう。Aちゃん。」
その程度の話で身体は教室の前。
ゆうくんに手を振り2年B組に入れば、すぐあとに担任もやって来て本当にギリギリセーフだった。
「おはよ〜。俺の枕〜」
隣のくまくんが抱き付いてくるのは1年生の時から日常茶飯事で、感覚が麻痺してしまったらしくそれをいつも通りと受け入れるまでになっている。
「…Aの匂い…
セッちゃんくさい〜…」
『遅刻しそうでバイクに乗せてもらったからかな…』
自分で嗅いでもよく分からないけど、鼻がいいくまくんだからこそわかるのかも。
「ふぅん。まぁいいけど。
ふぁぁ…おやすみ、A〜…」
おはようしたばかりでおやすみを言われるのもどうかと思うけど、サボりがちな彼が教室にいるだけで凄い！と感心すれば衣更君ことまぁくんに褒めるとこじゃないって突っ込まれてしまった。
くまくんの面倒？をみているまぁくんは「Aが帰ってきてくれたから凛月のこと探す手間は省けそうだ」と笑っている。
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モカ(プロフ) - 架月*さん» コメントありがとうございます！初めてこのお話にコメントが来たっ…!!非常に嬉しいです。更新頑張りますね。 (2017年6月23日 21時) (
レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
架月*(プロフ) - あとがきとあり、ここで終わってしまうのかと思ったのですが、続編と聞いてワクワクしてます！頑張って下さい！ (2017年6月23日 21時) (レス) id: 6bbbbd55e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年6月9日 6時
