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今日は、ちょうどKnightsの活動日。
今は皆揃っているし、呑気に作曲してるレオにちゃんと聞こう。
『レオ、話があるの』
レ「ん、なんだ?」
頭にハテナマークを浮かべてこちらを見る。
レオは昔から私だけには作曲中でも手を止めて話を聞いてくれた。
『何か隠してることない?』
レ「ん?」
『生徒会長さんと三毛縞に言われたの。でも聞いてもレオに聞けって言われて…』
レ「…………」
真剣な雰囲気を感じ取ったのか、
皆が私達の所に集まっていた。
レ「ずっと、言おうと思ってたんだ」
嵐「なに?珍しく真面目になっちゃって」
司「何があったのです?」
レオは私だけを見つめていた。
反らすことなんてできなくて。
レ「俺、ドイツに行くんだ」
『…は…』
泉「急にドイツとか、意味わかんないんだけどぉ?」
凛「そうだよ〜。冗談はやめてよね〜」
レ「嘘じゃない。ママに誘われたんだ、あっちで俺の作曲を欲してる人がいるって」
『…それって、どれくらい?』
レ「わからない。もしかしたら、十年は帰ってこられないかもしれない」
"十年"なんて、今の私には大きすぎる年で。
十年もレオに会えないなんて考えられない。
泉「本気で言ってるわけ!?Knightsはどうするんだよ」
レ「待っててほしい。でも嫌なら俺を外してしまって構わない」
レオは、あんなにKnightsを想っていたはずなのに。
それほど、外国に行きたいんだね。
司「そんなことできません!」
レ「…ごめんな」
泉「謝らないでよ」
レ「A、」
今、名前を呼ばれると涙が溢れそうで。
レ「勝手に決めてごめん」
嫌だよ。
『仕方ないよ。相談できることじゃないし』
行ってほしくない。
『私は、応援してる』
行かないで。
レ「あぁ、ありがとう」
ちゃんと、笑えてる?
私も1つだけ嘘をつかせて。
本当は行ってほしくないけど。
頑張って送り出すから。
泉「…待ってるから」
レ「…セナ」
泉「それまでに、Knightsが潰れてなきゃだけどね」
レ「俺のKnightsなら、大丈夫だ!」
泉「しばらく手放すくせに、偉そうなこと言わないでよねぇ」
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咲那(プロフ) - いるあさん» コメント、本当に励みになります!ありがとうございます。 (2018年10月9日 17時) (レス) id: cb1c2406d3 (このIDを非表示/違反報告)
いるあ(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新されてるか楽しみにしながら読んでました。 (2018年10月9日 8時) (レス) id: e948e94d21 (このIDを非表示/違反報告)
咲那(プロフ) - kuruさん» ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年10月8日 16時) (レス) id: cb1c2406d3 (このIDを非表示/違反報告)
kuru(プロフ) - いつも楽しんで読ませてもらってます!これからも頑張って下さい!更新楽しみにしてます(^^♪ (2018年10月8日 16時) (レス) id: 2a58ecdffa (このIDを非表示/違反報告)
咲那(プロフ) - いるあさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです!亀更新ですが、よろしくお願いします(*^^*) (2018年9月23日 0時) (レス) id: cb1c2406d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲那 | 作成日時:2018年9月15日 0時