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レッスン室を出て、気づいたらここに来てしまった。
懐かしい部屋。
中から聞こえるのは大好きな人達の声。
『Knightsのみんな…』
心の準備をしようと、
小さく息を吸って吐いてを繰り返していると
レ「A!」
『…レオ…』
レ「ちょうどAのこと探してて、ちょうど良かった!」
レオはいつも諦めが悪くて、
でもその諦めの悪さにいつも助けられた。
レ「しつこくてごめん。でも、やっぱりお前に戻ってきてほしいんだ」
『………』
レ「お前はただのプロデューサーじゃない。もう仲間なんだよ。絶対に欠けちゃダメなんだ」
『…レオ、』
レオの真剣な眼差しに、目を反らすことはできなかった。
レ「…お願いだ」
『1つ聞きたいことがあるの』
レ「なんだ?」
ずっと思ってた。
何度も頭をよぎったこと。
『本当に私でいいの?あんずちゃんの方が優れてるし、もし私が戻ってKnightsのレベルが下がったら…』
あんずちゃんがプロデューサーを務めてから、Knightsの仕事は確実に増えた。
それを、私が壊してしまうのが恐い。
レ「そんなのどうだっていい!」
『どうだっていいって…』
レ「俺達が努力して、Aに足りないものは補うから」
『…………』
レ「俺が知りたいのはお前が戻りたいかどうかだ!」
レオはいつも何も考えてないようで、
私の気持ちを察してくれる。
そんなの一つに決まってるよ。
『…戻りたい!』
レ「やっと素直になったな」
何度もすれ違って、
何度も喧嘩した。
ここまで来るのに長かったけど、
遅すぎたことはなかった。
レ「だってさ、お前たち」
『へ?』
レオが扉を開けると、すぐそこに皆がいた。
どうやら会話を聞かれていたらしい。
凛「素直になるの遅すぎ〜」
泉「待ちくたびれたんだけどぉ?」
嵐「Aちゃんが戻ってきてくれて嬉しいわ♪」
司「お姉さま、待っておりましたよ」
『みんな…』
レ「皆、お前が思ってる100倍はお前のこと好きだからな!」
『…ありがとう』
これ以上ないくらい幸せで、
泉「おかえり、バカA」
司「お帰りなさいませ、お姉さま」
嵐「おかえり、Aちゃん♪」
凛「おかえり〜、A」
皆のことが大好きで、
レ「おかえり、A」
やっぱり、Knightsの"姫"の座は
誰にも譲りたくない。
『ただいま!』
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咲那(プロフ) - いるあさん» コメント、本当に励みになります!ありがとうございます。 (2018年10月9日 17時) (レス) id: cb1c2406d3 (このIDを非表示/違反報告)
いるあ(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新されてるか楽しみにしながら読んでました。 (2018年10月9日 8時) (レス) id: e948e94d21 (このIDを非表示/違反報告)
咲那(プロフ) - kuruさん» ありがとうございます!頑張ります(*^^*) (2018年10月8日 16時) (レス) id: cb1c2406d3 (このIDを非表示/違反報告)
kuru(プロフ) - いつも楽しんで読ませてもらってます!これからも頑張って下さい!更新楽しみにしてます(^^♪ (2018年10月8日 16時) (レス) id: 2a58ecdffa (このIDを非表示/違反報告)
咲那(プロフ) - いるあさん» ありがとうございます。そう言っていただけると嬉しいです!亀更新ですが、よろしくお願いします(*^^*) (2018年9月23日 0時) (レス) id: cb1c2406d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲那 | 作成日時:2018年9月15日 0時