無垢な騎士と愚かな姫【月永レオ】

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『えぇ！？』





朝一番に生徒会室に呼ばれたと思ったら、生徒会長さんが変なことを言った。





『Knightsがfineにデュエルを申し込んだって本当ですか？』


天「あぁ、びっくりだよね？」





確かに、デュエルはKnightsのお家芸ではあるけれど、それでもfineは強い。


勝てるかわからず、なぜこのタイミングでfineに戦いを挑んだのだろうか？





『それで、OKしたんですか？』


天「もちろん。面白そうだからね」


『そうなんですね…』





生徒会長さんはレオを気に入っているからな。

じゃあ、私は敵になるんだ。





『でも、なんで申し込んだんでしょう？』


天「君に決まってるじゃないか」


『は？』


天「彼らは君を奪いに…いや、取り返しにきたんだよ」


『いや、それはあり得ないと思います』





レオは記憶をなくしているし、私をプロデューサーに戻そうなんて思わないはず。


泉が何か言ったのかな？





天「それはどうかな？急に記憶を取り戻してるかも」


『変な期待は持たせないでください』


天「僕は本気で言ってるんだけどね？」


『…あり得ないですもん』





そう、あり得ないよ。




天「Aちゃんにはプロデューサーとして頑張ってもらうよ」


『…はい』





私は、彼らの前で敵だと言えるだろうか。

胸を張って、fineのプロデューサーだと。






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