日々樹渉の『いもうと』ちゃん

きゅーう ページ11

おはようございます♪


そっちの世界ではどうなのかわかりませんが、こちらは朝です！


…ご丁寧にどんよりした曇りです


私の晴れ女力、どこ行った？
雨が降りだしそうなので傘は持っていきますが


｢おはよー♪｣

ねね子、何でそんなに元気なの


｢ふふふ、だってさ、太陽出てないんだよ？日傘差す必要ないじゃん♪｣

上の兄と一緒であれか？

吸血鬼か？


｢家は皆朝に弱いの！私の場合日に焼けると何か火傷したみたいになるし｣


そう言えばプールとかも全く入ってなかったな


｢…それよりさ、Aの眼鏡ってどれくらい度が強いの？｣


そりゃあ強いですよ？

普通の人がかけたら眩暈がするくらいには


｢うわ、マジか｣

そうそう、だから眼鏡をかけない方が、ってオイ！

｢へぇ〜、あ、ほんとだ〜物が小さく見える〜｣


乱視だし、近視だからね？！


それより返して〜！

何も見えない、世界がぼやけてる





｢…ねぇ、Aあんた眼鏡かけない方がいいよ｣


は？何でよ


てか、早く返さんかい


｢だからさ、かけない方があんたの顔が映えるから｣


はい？


元々整っちゃあいない顔を公然に晒して何が面白いの？


拷問？




いや、拷問以外にないって



｢いいから、この眼鏡貸しときな、後でコンタクトあげるから｣


貴女はさっきから何言ってるのかな？


｢はい、校門着いたよ。じゃね〜♪｣



｢いや、着いたって、オイ眼鏡ー！｣






日々樹A 17歳


途端に人生のピンチが訪れました



眼鏡無しでどうやって学校をやり過ごせと？！


ねねのアホーーーーーーーーーーーーー！！




曇り空に大きく叫んだ

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