2話 ページ3
「ちょ、ちょっと!!ねぇってば!!」
「いいから黙ってろ。魔力貰うから踏ん張っとけよ?」
「え?どういうこと?」
いきなり引っ張ったと思えば何をしようとしてるの…
「いいからいいから。今からすげぇものみせてやるからよ。ま、お前は見れないかもだけど」
そういう彼の顔は、とても凛々しく、悪い笑みの中にも無邪気な笑顔を浮かべていた。
「神、アポピスよ。我に混沌を操りし力を与えたまえ…。歪なる闇(カオスディストラクション)……!!!」
刹那、会場全体が歪んだ…。ように見えた…。
「なにが…起きたの…?」
そして、的の方に顔を移すと…その周囲が全て、破壊されていた。後ろの壁もろとも…。
「やっべぇーー。こんなに魔力もったのは久々だからつい張り切っちまった。」
「張り切っちまったって…。そんなレベルじゃないでしょ!?こんな破壊、普通じゃありえないって!なんでそんな余裕で笑ってるのよ!」
だって……この威力は魔術師でも上位の人しか出せないよ…?なのにこの人は…
「俺には簡単なことだからな。てかお前、どんだけ馬鹿みたいに魔力持ってんだよ。普通なら倒れてるぞ。」
「えっ?いや…まあ魔力量は多いって言われたことあるけど…。」
「多いってレベルじゃねぇよ。その魔力量ならすごい魔法使えんだろ?」
「あの…私…ね…?」
「あっ、あなた達…!」
あっ…いま試験中だよ…。これはヤバイって…。
「こんなに設備を破壊してっ…!問答無用でふg…「待ちたまえ…。」」
「学園長…!」
「この魔術にそれに耐えうる魔力量。君たち名をなんという?」
「ヤマトだ。」
「Aですっ。」
「ヤマトにA…か、君たち、合格だ。」
「ほんとか!(ですか!?)」
「ああ、君たちの学園での活躍、目を見張るものがある。大いに期待しているよ。さて、この会場を直さなくてはならんな。
創造神よ…。万物を創造し万物を修復したまえ…。万物創造(クリエイトオブジェクト)。」
その突如、まるで時が巻き戻るかのように瓦礫たちが元通りになっていた。十秒後にはもう完全に元通りになってる。
「すごい…これが…魔術師…!」
「へぇ…やっぱすげぇな…。」
「さあ!君たちはもう合格だ。必要な書類を持って帰ってくれ。それでは、入学式でまた会おう。」
そうして私(達?)の試験は終わった。あとから聞いた話、ここまでの魔法を使った人はいないらしい。二人で合格ってのも学園初。
これから私どうなっちゃうの……。
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星 - 私はファンタジー作品が大好きで、『恋という名の魔法』も面白かったです!これからも更新頑張ってください! (2017年3月24日 0時) (レス) id: 60fe6121df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Knight4201 | 作成日時:2017年3月22日 11時