ハートが10個 ページ12
「じゃあA、僕と殺人事件を解決しに行こう!」
『あ、はい!』
あの後、二人の喧嘩も無事?終了し、
私は乱歩さんへ着いて行く事になった。
太宰さんはかな〜り不服そうだったけど…。
『太宰さん、ちゃんと報告書書いて下さいね!私の分は帰って来たらやりますから!』
「ちぇーっ、判ったよ。大人しく報告書書いてるよ」
でも太宰さんが大人しくやる訳がないので、念の為…
『国木田さーん!太宰さんの見張り頼みますー!』
「嗚呼、任せておけ。若し逃げようとしたらロープで縛っておく」
「二人共酷い!あ、でも首に強く巻いて貰えるんなら悪く」
『乱歩さん行きましょう』
「よーし出発〜!」
太宰さんの眼がキラキラし出したのでもう放って置いて行く事にした。
「遅いぞ名探偵!」
着いた瞬間に飛んできた箕浦さんの怒声。
正直国木田さんかと思った。
のんびり電車に揺られやって来たのは、と或る河川敷。
川沿いに沢山の軍警が居た。
「はいはい、ところで御遺体は?」
「はぁ…こっちだ」
現場に着いた乱歩さんは殺人事件という重苦しい雰囲気などお構い無しに、ラムネを飲みながら歩いていた。
その可笑しな光景は最早慣れっこなのだが、此方を見てあんぐりと口を開けている警官は屹度初めて乱歩さんを見ているんだろう。
「此方が…」
御遺体の前で帽子を胸に当て苦そうな顔をする乱歩さん。さっき雰囲気は何処へやら、と毎回思う。
「発見されたのは今朝。犬の散歩で此処を通った一般市民が通報した。身元は不明。死因は調査中だ」
「ふーん」
「今の所判っているのはこれだけだ。後は任せた」
この箕浦さんという人、初めて乱歩さんに依頼をした時はかなり渋っていたけど最近では素直に頼るようになって来ている。
乱歩さんの実力が軍警にも認められてるんだな、と思うとなんだか嬉しかった。
「A、僕の勇姿を目に焼き付けておいてね!___異能力 超推理!」
眼鏡をかけ、ものの数秒で推理を終わらせる乱歩さん。
異能でも無いのに、着いた瞬間に早速犯人その他諸々が判る乱歩さんは本当に凄い。
…格好良いなぁ。
乱歩さんが犯人を告げる為に開いたと思われたその口は私が全く予想だにしなかった言葉を発した。
ニヤッと笑いながら。
「A、今僕に見惚れてたしょ。
そんな頰を綺麗に桃色に染めて見詰められちゃ、流石の僕も照れるなぁ」
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まみや(プロフ) - 藍色さん» 楽しみに待ってますー!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まみやさん» ありがとうございます!!最近更新サボっていたのでこれからボチボチ上げていこうと思いますので引き続きよろしくお願いします! (2019年2月3日 12時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まみや(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!これからも応援しています! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まるさん» 確認を忘れていました、すみません。報告ありがとうございます。確かに軽い意識だったかもしれません。今後気を付けます。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくともオリジナルの新着には二次創作が溢れかえっています。違反作品をこれ以上増やさないで下さい (2018年12月24日 0時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍色 | 作成日時:2018年12月24日 0時