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ハートが8個 ページ10

『太宰さん…私カッコいいって云ってませんよ?あと逢引したと云っても最初は調査だと思って着いて行っただけです』



「でも最後は逢引と判って着いて来てくれたじゃないか?それも手を繋いで」



手を繋いで、と云った瞬間乱歩さんがピクリ、と動いた。




「あとカッコいいと云ってはいなくても思いはしたんだろう?私が推理している時の態度がカッコいいって。

指摘した時のAは顔を真っ赤にしてて可愛かったなぁ」


最後の一文を強調しながら太宰さんは乱歩さんをかなり自慢気に見る。





一方の乱歩さんはかなりドス黒いオーラを纏っている様に思えた。

普段閉じられている様に見えるその眼は、開かれていた。





「…A。太宰の話は本当?」




乱歩さんなら聞かなくても判るでしょう、と云おうとしたが今の乱歩さんに反論するのは怖いと思って、素直に頷いてみた。


この際カッコいいと思った事は認めてやる。





「ふぅん…」




先程顔を青くして仕事に戻った社員は心なしか震えている様に思えた。



その理由は簡単、今の乱歩さんは今まで見た事ないぐらいに怖いからだろう。


多分、この場にいる殆どは乱歩さんを怒らせてはいけないと深く心に誓ったと思う。



そして、すぐ側に居る私の顔は若干引きつっていた。




「乱歩さん、Aにお仕置きとか考えちゃ駄目ですよ。彼女は私のですからそんな事は許しません」



『わ、私は太宰さんのじゃないです…』


「嗚呼済まない、言葉が足りなかったね。私の彼女候補…いや花嫁候補さん」



「それは僕の台詞だ。Aはお前なんかにはやらないよ」



太宰さんの言葉に訂正を入れてもうまくかわされそれ以上の事を云ってしまうので最早諦める。





その後暫く、太宰さんと乱歩さんの睨み合いと言い合いが続いた。

与謝野さんとナオミちゃんは終始ニヤニヤしていた。…何故だ。

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まみや(プロフ) - 藍色さん» 楽しみに待ってますー!! (2019年2月3日 16時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まみやさん» ありがとうございます!!最近更新サボっていたのでこれからボチボチ上げていこうと思いますので引き続きよろしくお願いします! (2019年2月3日 12時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まみや(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!これからも応援しています! (2019年2月1日 23時) (レス) id: 280687f8f3 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - まるさん» 確認を忘れていました、すみません。報告ありがとうございます。確かに軽い意識だったかもしれません。今後気を付けます。 (2018年12月24日 0時) (レス) id: 29bb7cf916 (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくともオリジナルの新着には二次創作が溢れかえっています。違反作品をこれ以上増やさないで下さい (2018年12月24日 0時) (レス) id: fa60820a6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍色 | 作成日時:2018年12月24日 0時

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