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記憶の先へ ページ13

叶「んぅ…んぁ?」

葛「叶、起きたか、おはよう」

叶「なんでぼくのなまえをしってるの?」

葛「んー、超能力者だからかなぁ?」

叶「あははっ!ニートおもしろい!」

葛「ニート…wそう言ったのは俺だけどさぁ…w」

叶「ぼくね、ニートにずっとあいたかった
  きがするんだ。
  ずっと"さがさなきゃ"って思ってたんだよ。
  だれをさがすかわからないけど…
  でもね!ニートにあったら、
  すっきりしたんだ!!
  だからぼくはニートをさがしてたんだよ!
  みつけてくれてありがとう!」

叶が俺に抱きついた。
前世の叶、未来操りすぎ。
探さなきゃとか、おもろすぎるだろ。
叶、ありがとな。
もう一度、俺は叶に言う。

叶「ねぇ、くずは!」

葛「…!?」

叶「あれ、なんでぼくくずはのなまえ
  しってるんだろう?」

葛「お前も超能力者かもな?笑」

はぐらかしたけれど、
叶が俺の名前を読んでくれただけで、
涙が出そうになった。



叶「じゃあくーちゃんってよぶ!」

葛「おいそれだけはやめろ!!笑」



きっと、俺のことを思い出してくれたんだろう。
完璧にでなくても、名前を覚えていてくれたならそれでいい。

幸せだな。

そう思った。
久しぶりに叶と笑った。

ずっとこの時間が続けばいいな。
そう思ったけれど、
この叶も、いずれは消えてしまう。
そう考えるとまた怖くなった。

死って、なんなんだろう。







やっぱり、
何度経験しても、"それ"はわからない。
いや、わからなくていい。
わからないから、叶を探せる。
死ぬこと。吸血鬼の俺には無縁、だ。
それでも、叶に出会ってたくさん知った。
人間の脆さも、醜さも、汚さも…
そして、美しさも。
叶は触れたら壊れてしまいそうなほど美しい。
それは、どんな姿になっても、だ。




なぁ、叶。



お前のことを、死ぬまで愛してもいいか。
いや、愛させてくれ。
 
どうか、どうか。









叶「葛葉、僕が大事な相棒を
  忘れるとでも思った?」










悪戯に笑って、叶は、俺にそう零した。

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(〃ω〃) - 泣かせんといて……涙がボロボロ出てきてな、くろのわはやっぱり不滅やと思ったんよ、叶たんは記憶取り戻したんかなぁ、戻ったらゲマズで集まってほしいなぁ、まぁこの話は完結しちゃったねんけどな (2022年10月5日 14時) (レス) @page13 id: 8f8400f448 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かりんとう | 作成日時:2022年3月5日 16時

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