【銀魂】高杉さんとあれこれしていたい！【高杉晋助】

その11 ページ15

てっきり叱られると思い身構えた私だったが、高杉さんは予想外な一言を口にした。
彼の言葉を聞いて固まっている私から、高杉さんは「...まァいい」と言って視線を逸らした。



「...兎に角此処を出るぜ」



言いながら彼は、私に着ていた羽織を投げて寄越した。


「...着てろ」



.




それから船に戻り、傷の手当をしてもらった私は、またしても医師から「当分の間は安静にするように」と告げられ、暫くの間は任務には参加せず、自室待機となった。


待機の間は簡単な書類の整理などをやっていたが、じっとするのが苦手なもので、私にとっては怪我の具合よりもそれが苦痛だった。




「A！どーッスか体調は？」

「大丈夫だよ。今のところ順調かな」



また子ちゃんや万斉さん、武市さんらが度々お見舞いに来てくれるから、どうにかやり過ごせていたが、何よりもーー




「...あれから高杉さんはどうしてる？」

「此処のところ、出ずっぱりで。私達でもあまり見掛けることはありませんね」

「...そっか」



高杉さんのことが気掛かりだった。
　あの事件以来、私は彼の姿を見ていない。助けてくれたお礼を改めてしたいという気持ちと、



ーー「お前は俺以外の男のものにはならねーんじゃなかったのか」



彼の言った、あの時の言葉の意味を知りたいという気持ちが胸を締め付ける。



(...高杉さんに会いたい)



だけど今の私にはただひたすら待つということしか出来なかった。

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