コードブルー『空に架けた想い〜シーズンII〜』

フライト６８ ページ28

白石side


集合場所に全員集まり
私達は何する訳でもなく
燃え盛ってる炎を見ていた


白｢これ…
いつになったら鎮火出来るんでしょうか…

いつ…
現場に近付けるんでしょうか…｣



三｢分からないわ

もう少し火が収まらないと…｣




きっとここにいる全員
悔しさと歯がゆさを感じてる



目の前に救える命があるのに
私達は見てる事しか出来ない



するとA先生が
通りすがったレスキューに声をかける



A｢レスキュー!!

下敷きになってる人
あとどれくらい居ますか??｣



レ｢最後に確認した所あと1名だと
思われます!!｣



緋｢あと1人…｣



A｢1人で怯えながらきっと待ってる。

私達が助けに来るのを…｣



そう言うA先生の手は
強く拳が握られてた



梶｢消防の散水追いつかねーのか??｣



藍｢この規模の火災になって
消防車の台数もそこそこ来てるんですけど…｣



A｢車への引火が酷くて中々
思うように消火出来ないみたいで｣




火災は資材館ではなく
駐車場広範囲に渡って居て
どんどん車を巻き込んでる


勿論ガソリンが燃料な訳で
炎が収まる気配はない





あと1人の命を見捨てて私達は
ここから帰れない

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