コードブルー『生きてこそ輝く命』５

フライト１５６ ページ7

新海side


藍「冴島…

バイポーラとモノポーラは左

イリゲーション付きサッカー
は右にセットアップして


メーヨー板に取り付けといてくれ」



冴「分かりました

出力値45で大丈夫ですか？」



藍「あぁ。頼む。」




オペ室に入ってA先生の
くも膜下出血に対するクリッピング術の
準備をする。




麻「あっ…あの!!

麻酔の方はタイムアウト後に
キシロカインに10mlで大丈夫ですか!?」




新「…あぁ。
問題ない。」



麻「はっ…はい!!」




目の前で慌てながら麻酔の準備をする
この麻酔科医に思わず心が焦る





元々オペに入る予定だった
麻酔科医の山木は


うちを代表するトップクラスの麻酔科医


…だが緊急オペとなった今
休みの代わりに別の麻酔科医を入れた訳だが



…何処かたどたどしいその手つきに
俺と藍沢の不安を煽る




雪「ストレッチャー通ります!!


佐々部Aさんです!!」





藍「急げ…!

血圧が上がり切って
バイタルが著しく低下してる

このままじゃ30分と持たずに
心停止するぞ!!」




新「まずいな…
瞼の皮下出血が広がってる…


いそいで開頭して
血流遮断するぞ!!」







鳴り止まないモニターのアラート






瞼に広がる赤紫の皮下出血






何人も見てきた…









この状態の患者を…









…ｯ辞めろ…









俺の手から零れてくな……









.









.









.









.









首に触れた自分の手に伝わったのは
冷たさに溢れたA先生の体温だった

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