まもりたい (ページ5)

今日:4 hit、昨日:7 hit、合計:64,905 hit

5 ページ5

雛side

確か、入学式は昼過ぎに終わるはず。
なのにたぁくんは家にいない。
帰ってきた痕跡もない。

雛『どうしよう、、、』

裕『大丈夫やって。
式が終わって友達と話してるんやろ。』

雛『ひとりで行かせてもうたからや、、、』

裕『たぁはもう小学生やねんで？』

ほんまは一旦帰ってご飯を食べて、
病院に戻るつもりやった。
でも、たぁくんが帰ってきてへんから
病院に戻ることが出来ひん。

裕『雛は心配しすぎや。』

雛『でも、もしなにかあったら、、、』

3時を回ったとき、
外からたぁくんの声が聞こえてきた。
慌ててカーテンを開けて外を見ると
隆平くんままとたぁくんがいた。

雛『たぁくん！』

忠『あ、、、りょーちゃん大丈夫？』

雛『こんな時間まで何してたの！』

忠『え、、、？』

雛『もうこんなことしないで！』

隆母『すいません、勝手なことしてしまって。
たぁくん一人でいたので心配で、、、』

雛『ご心配おかけしました。
でも、うちの忠義は大丈夫なので。』

手を繋いでいた2人を引き離し、
たぁくんを連れて家の中に入った。
隆平くんままはたぁくんに何する気なの？
たぁくんを誘拐しかけたの？！

裕『たぁ、どこ行っててん』

忠『りゅーへーのおうちいってた。
ケーキたべて、くっきーもらったの！
これね、にゅーがくおいわい！』

裕『こんなもん、食べるな！！！』

裕はたぁくんが持ってたクッキーを奪い
目の前で踏みつけるとゴミ箱に捨てた。