まもりたい (ページ34)

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裕side

忠『ぱぱ、まま、たのしかった。
今日はありがとう』

家に着いて中に入ると、
たぁがそう言ってくれた。
思わず涙が溢れた。

忠『ぱぱ？あの、ごめんね、』

裕『ちゃうよ、たぁ、嬉しいねん。
たぁが、楽しくてよかった。ありがとう』

忠『うん！』

俺の涙が止まるまで、
たぁはずっと俺の頭を撫で続けてくれた。
小さな小さな手でずっと。

忠『ぼく、ぱぱとままのこどもでよかった』

雛『たぁくんっ、、、』

忠『ままもなくの？』

また泣き出した俺と、号泣する雛。
たぁはどこにも行かずされるがまま
抱きしめられていた。
この小さな体、絶対に離さへん。

亮『ん、、、たぁ、くん、、、』

忠『あ、りょーちゃんおきた！』

亮が目を覚ますと、
たぁはすぐに俺らから抜け出して
亮のところに駆けつけた。

亮『りょーもしょーがっこーいく！』

忠『りょーちゃんにはまだはやいよ』

亮『やだやだー！』

忠『学校は、すっごくたのしいんだよ！
たくさんおともだちできて、
たくさんお勉強してあそぶの！
りょーちゃんがおおきくなったら
いっしょにいこーね！』

上手いこと亮を宥めて、
自然とたぁの話を聞けたからよかった。
学校でのたぁはどんな感じなんやろ？
隆平くんは明るくて元気な感じやけど、
たぁは大人しい子やからな、、、