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家に帰ってきてすぐにソファーに座る。
柔らかいソファーに体が沈んでいく。
少しくつろいでいると、奨くんが隣に座ってきた。
「あのさ、ちょっとAに聞きたいことがあるんだけど、いいかな？」
こう言う奨くんの声は優しいはずなのに、なぜか冷たく感じてしまう。
穏やかに微笑んでいるはずなのに、なぜか怖いと感じてしまう。
逆らったらまずい、と思った私は、奨くんの問いかけに黙って頷いた。
「今日行ったお店でさ、俺らを席まで案内してくれた店員さんいたじゃん？
ちょっとかっこいい感じの若い男の人。
あの人を見る時のAの目が、何か普通じゃないなって思ったんだよね。
かっこいいって見惚れてた感じじゃなくて
上手く言えないんだけど、気まずいけどついつい見てしまう みたいな。
昔の知り合い、もっと言うとAにとって特別な人なんじゃないかなって思ったんだけど。」
奨くんの目から燃え上がるような怒りの感情、大きな悲しみが込められている、と直感的に思った。
変に誤魔化すことも、全てを正直に話すこともできないと思った私は、奨くんにどんな言葉を返そうかと考えていた。
「すぐに答えられないってことは、やっぱりそうなんだね。
話しづらいかもしれないけど、俺はやっぱりAの口からちゃんと聞きたいな。
あの人は誰なのかな？」
正直に話さないと終わらない、と思った私は閉ざしていた口を開くことにした。
「あの人は元カレなの。
高校生の時に付き合ってた元カレ。
まさかあんなところで会うとは思ってなかったからびっくりしちゃったの。
私が"今"好きなのは奨くんなの。奨くんだけ。
あの人にはもう気持ちなんかないから。」
私がこう言うと、奨くんの目が少しだけ柔らかくなった気がした。
浮気とかそういったことを心配していたのだろうか。
「"今"好きなのは奨くんなの。」という言葉を聞いて安心しているように見えた。
「そっか、話してくれてありがとう。
浮気とかされたらどうしようってずっと思ってたんだよ。
変なこと疑っちゃってごめんね。」
奨くんはいつもの穏やかな笑顔で私の頭をそっと撫でた。
微かに伝わる温もりに心癒されていた。
私はもう二度と、彼を不安にさせる様なことはしない。
この時は本気でそう思っていた。
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プルメリア(プロフ) - ささん» 2作とも読んで頂きありがとうございます！ 嬉しいです！ こちらの作品優先にはなりますが、どちらも更新お待ちいただければ幸いです！ (11月7日 20時) (
レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
さ(プロフ) - 二つの作品一気に見ました☺️どちらもとても面白くてこれからも楽しみにしてます🎶 (11月7日 17時) (レス) @page19 id: 3db943dc83 (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 3yjxQciJV7r5zPBさん» コメントありがとうございます！ そう言っていただけて大変嬉しいです！ 続きをお待ち頂ければ幸いです！ (11月5日 23時) (レス) id: f9f8715533 (このIDを非表示/違反報告)
3yjxQciJV7r5zPB(プロフ) - すごく面白いです！続きが気になります！ (11月5日 23時) (レス) id: de847680fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プルメリア | 作成日時：2023年11月1日 11時
