純-Ki-F-【2】

F01＊ミツが猫になる日＊ ページ22

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んなぁ〜〜……








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「「「………」」」








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楽屋に響き渡る猫の声。



じー、と皆がその声の出処を見つめるも

イヤフォンをした本人は全く気付かない。







きっと猫の動画を見てるんだろう。

その顔は真剣そのものだ。







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俺はその理由を先週家で聞いた。



メンバーには今日楽屋で話すんだって

嬉しそうに言ってたから

俺が勝手に話す訳にはいかない。





何も知らないメンバーは

その異様な光景に



困惑する奴もいれば

クスクス笑う奴もいて

心配している奴もいた。






どうしたもんかと

様子を伺う中、





動き出したのは

怖いもの知らずの玉だった。









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T「…なにしてんの、ミツ」



K「んあ？」







肩を叩かれた宏光は

イヤフォンを外して上目遣いで振り向く。



その仕草でさえも

既に猫っぽくなってる気がするのは

俺の気のせいだろうか。






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T「イヤフォン外れてない？音ダダ漏れ」




K「……どわっ！！」




T「ミツもそんなん見るんだねー」




K「…いーだろ別に」




T「猫にハマってんの？あ、小動物としての仲間意識？」




K「おい、どういう意味だコラ」




M「そういえばこないだペットショップでやたらと真剣に子猫見てるキタミツ見かけたよ」




T「なにそれ、本格的にキモいんだけど」




K「…いや、実はさ」









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「「「映画主演！？？？」」」









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K「おう」






重なるメンバーの歓喜の声に

照れ臭そうに頬をポリポリと掻く。









T「うわ、まじで猫役？まんまじゃん」


2「え、ミツが猫になんの！？」


S「それで猫の動きの研究！？？」


Y「よかったね、みっちゃん。きっと似合うよー」


M「猫耳！？？猫耳付けるのキタミツ！？？萌え！！萌えしかないですぞ！？キタミツ〜〜！！」








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…ほう？




良いアイデアだ宮田。









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メンバーに囲まれて

ちっちゃい身体がさらにちっちゃく見える。





うんうん、猫耳。いい。尻尾もつけたい。

今みたいなちょっと恥ずかしそうな表情で

研究しつくした猫の動きで誘われたら。




……うん、いい。









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Y「なにニヤついてんの太輔」



「…べつに？」








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よし。



今日は色々と買い揃えよう。







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Fin.

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