純-Ki-F-【2】

Y02 ページ21

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「ミツー」


K「おお、よこーさん」






おつかれーさみーなーって
ポケットに手を突っ込んだまま
鼻を真っ赤にさせてる
小さいおっさんを呼び止める。







「ねえ、ミツ今日の夜暇？」


K「…！暇！！」







キラキラ目を輝かせる
メンバー1の寂しがり屋。







K「なに、よこーさんから誘ってくれるのなんて珍しいじゃん！」









嬉しそうにくしゃっとした笑みを浮かべる
うちの最年長は、やっぱり32には見えない。






思わず頭を撫でそうになって
そうだ相手はおっさんだったんだと
手が触れる直前で我に返った。









K「…？」



「あ…、うん。太輔発案の男子会なんだけど、よかったら家来ない？なんか作るよ？」








…って、



あれ…？








しゅうぅぅん、って音が聞こえそうな程に
ミツの眉毛が下がっていく。








K「…それ、俺行ってもいいやつ？」


「は？なにそれ、当たり前じゃん」


K「いやでも…なんて言うか…」


「ミツは来たくないの？」


K「…んなこと、ねーけど…」








あれ、なんだこれ。

雲行きが怪しい。








「じゃあおいでよ、ミツに俺の作ったご飯食べて欲しいし」


K「…じゃあ、いこっ…かな〜…？」









行きたいくせに。
めちゃくちゃ行きたいくせに。



なんだったら
俺の飯より太輔と男子会したいくせに。









K「…なあ、服着替えてった方がいいか？」


「は？なんで」


K「や、家入れてもらうのにこんな格好じゃちょっとなあ〜…なんて…」


「いいよ、そんなの」








待て。

俺は今日、こんな面倒臭いふたりを
相手にすんのか？








K「じゃ、じゃあ土産！土産買ってくわ！」


「いいって、それより一緒に買い出し付き合ってよ。太輔も誘うし」


K「か、かいだし…」








遂には、もごもご下を向いてしまったミツ。







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あーあ。


こいつらさっさとくっついてくんないかな。








めんどくさ。









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Fin.

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