純-Ki-F-【2】

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ピンと立ってたはずの

北山から生えてる耳と尻尾が

みるみる間にしゅるるる…と元気をなくす。




…ように、俺には見えた。







K「わかりました…、はい、またの機会に是非」








あ、




断られてる。









なに、可愛い。





断られてるの、すっっごい可愛いんだけど！！！








わかりやすく

しゅううぅんって音が聞こえる程に

落ち込む北山。






もとい、きたやまりすみつ。








2「なに、どーしたの？ミツ」



K「んあ？」



2「わかりやすーく落ち込んで。うざいんだけど」









はあ？

うざい？なにが？？




しかも

んあ？って見上げる仕草と

上目遣いのダブルコンボまで

もらいやがって！ずるい！





ああ！もう！

ニカ邪魔！！

可愛い北山が見えないじゃん！！

もっと右寄れよ！右！！






K「ああ…、あー…なんだ、…わりーな」



2「…はあ？まじでどーしたの、気持ち悪い」



K「はあ…、なんでもねーよ」







ねー、ミツが気持ちわりーんだけど！

って、健永に報告にいくニカ。






よし、悪いけどニカ

そのまま健永のところから帰ってくんな。






あ。



また北山の耳が

しゅうぅぅんって。









駄目だ。







なんだろう…、






可愛い。








今すぐ餌あげたくなるんだけど。

何あげればいいの？ひまわりの種？









「ねえ、わた。リスの好物ってなに？」



Y「は？なにいきなり。どんぐりじゃないの？」



「あーどんぐり。確かに」







どんぐりかー。








…って、違うだろ。








危うくほんとにどんぐりの入手方法を

グーグル先生に聞くところだったじゃん。



わたのばか。









ああもう、耳がしゅんってなったまま

一人でスマホゲーム始めちゃった。




うまくいかない時は

何をやってもうまくいかないのか

ゲームやっててもイライラしてるみたい。







…うん、なんだろな。

しゅんってなってる北山も可愛いけどさ。



やっぱり笑ってる顔が見たいな。









Y「てか、なんでいきなりリス？」









まだ変な顔してリスの話してる

わたを無視してスマホを取り出した。







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