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永「本当にごめんなさい...
私、どうしたらいいか分からなくて、Aちゃんの居場所隠してたつもりなんだけど...」
長い睫毛を通って次々と流れる涙
まるで時間が止まったみたいに感じた。
五月蝿く鳴く蝉の声も、もう耳には届きやしない。
「ねぇ、本当にAちゃんって私なの？」
私が発した声は空気に触れて、震えて、掠れた。
玲奈ちゃんが一大決心をして話してくれたことの中に、私の名前があるけれど、
それは本当に私なのか、俄に信じられずにいた。
普段から大きな玲奈ちゃんの目が、更に大きく見開かれる。
永「お兄さんの力...まだ続いてたの？
1年前に岸くんとAちゃんが付き合ってたのに、Aちゃんが力を使っちゃった時、記憶が戻ったんだと思ってた...」
まただ。
私の分からない話。知らない話。
永「じゃ...私からは何も言っちゃいけないね。
でも、岸くんのことを好きになるのはもうやめた方がいい。
きっと最後にAちゃんを深く傷つける。
まぁ私もそんな奴を好きになっちゃったわけなんだけど。
でも、私の好きとAちゃんの好きの意味が一緒でも全く違うと思ってる。
別に岸くんをとろうとかそんな馬鹿なことは考えてない。
そうじゃなくて、Aちゃんのことを思って言ってるの。」
やはり舞台の台詞にフィクションは無いのだと改めて思った。
どんな気持ちで演じて、どんな気持ちで1年前の私たちを見ていたんだろう。
偽善者ぶるつもりはない。
でも
こんないい子に、私は何が出来るのだろう。
「...玲奈ちゃん、ありがとう。
そうだよね。
ほんとに岸くん何考えてるかわかんないし
思わせぶりなことばっかしてきて
ほんと酷い奴だと思う...」
私が行き着いた答えはこれ。
ごめんね。玲奈ちゃん。
自分の気持ちも過去の過ちも
打ち明けてくれたのに
私は嘘ついて逃げてごめんね。
でも玲奈ちゃん、大丈夫だよ。
岸くんは玲奈ちゃんのことが好き。
玲奈ちゃんも岸くんのことが好き。
何も問題ない。
またもう1度なんて保証どこにもないのに、私はずっと夢見てた。
遠い夢を。
入学した時から岸くんにすぐ惹かれたのは
私たちが幼馴染みだからだったんだね。
でも
この気持ちは心にしまうと
たった今
そう決めた。
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ありめろ。(プロフ) - 神宮寺candyさん» お返事遅くなってしまって申し訳ありません(；＿；)いつもコメントありがとうございます！！本当にゆっくりではありますが完結させますので最後までお付き合い頂けたら幸いです... (2017年1月17日 21時) (
レス) id: c67fb51256 (このIDを非表示/違反報告)
神宮寺candy - 更新、お疲れさまです！ありめろ。さんの作品が本当に大好きです！！これからも頑張ってください(*^-^*) (2016年6月27日 21時) (レス) id: 98810097fe (このIDを非表示/違反報告)
凛々奈(プロフ) - ありめろ。さん» 頑張ってください(*^^*) (2016年6月10日 18時) (レス) id: e46595ca08 (このIDを非表示/違反報告)
ありめろ。(プロフ) - 凛々奈さん» 凛々奈さん！こちらにもコメントありがとうございます＊生活の一部なんて！そんな大それたものは何も残せていませんが、こちらの作品かなりスローペースで更新予定です；どうか最後までお付き合い下さい┏○" (2016年6月9日 22時) (レス) id: 8c5ffaf576 (このIDを非表示/違反報告)
凛々奈(プロフ) - また君に…の方にもコメントさせて頂きました。作者様の作品を読むことは、もはや生活の一部です。これからも、応援しているので、更新頑張ってください！ (2016年5月16日 20時) (レス) id: e46595ca08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありめろ。
| 作成日時：2016年3月11日 21時
