4話 ページ5
これは此処から先何が起きるかわからない自分には好都合なものだろうと、薺は鞄にしまう。
ふと、チャックを開けると様々な物が入っていた。
「……何が入っているか確認しよう。」
中に入っていたものは次の様なものだ。
・財布
・ポーチ
・水筒
・衣服
・筆記用具
・手記
最初に見たのは財布だ。
中には“500000C”と書かれたおそらく紙幣であろうものが入っていた。
「……お金、入ってる。」
次に見たのはポーチだ。茶色いコンパクトサイズだ。
中には、絆創膏や包帯、小瓶に入った液体や透明な袋に入っている草、液体や草の詳細が書かれたメモが入っていた。
「……回復薬と、調合用の薬草か。」
次に見たのは水筒だ。
良い匂いのする液体が入っている。少し飲んでみると、ホットミルクの様な味だった。
「美味しい……大切に飲もう。」
次に見たのは、衣服だ。今来ているのと同じ服が3セット程入っている。
「着替えか……汚れたら着替えよう。」
次に見たのは、筆記用具だ。
羽のついたペンやガラスでできたペンが入っている。
「羽ペンもガラスペンも実物は初めて見たけど、綺麗だな。」
最後に見たのは、手記だ。
ページの半分はこの世界について色々書かれている。
もう半分は、空白。どうやら日記のスペースらしい。
「これからは、あったことを記録しようかな……あれっ?」
薺が本を捲っていると、一つの紙切れが落ちる。
紙切れには、日本語で文字が綴られていた。
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作者名:神宮寺 | 作成日時:2023年11月5日 12時