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黄瀬涼太:2 ページ9

「もうこんな時間だねー、そろそろ帰ろっか!」







腕時計に視線を走らせた桃井が、名残惜し気に言う



すっかり話し込んでしまい、窓の外は既に薄暗くなり始めていた





三人は席を立ち、スタバを出る





夕暮れの空を仰いでいるAの背後では、桃井が黄瀬の小脇をつついてひそひそと耳打ちをしていた







「_____いいんスか?でも、悪い気がするし」







「聞いてみよっ!____ねえ、Aちゃん」





「ん?」







Aがスマホから顔を上げると同時に桃井が笑顔でウインクをしてくる






「Aちゃん、車だし、きーちゃんのことマンションまで送ってくれない?ここから近いって言うからさ」






「歩いて二十分くらいの所なんで、俺は徒歩でもいいんスけど」






「いいじゃん、折角だし。ね?Aちゃん、お願い!!」






Aは迫り来る桃井の笑顔に気圧され、深くため息をついた





ここまで来たら、抗う気もない。


来てもらったのは事実だし、送るくらいなら問題ない








「_____分かった、いいよ」





「よかった〜。じゃあ、私は帰るね」






「、、、え。ちょっと待って。桃井ちゃん!一緒に送るよ。と、いうかそのつもりじゃなくて?」






Aが驚いていると、桃井はにっこりと微笑んだだけで、手を振りながら小走りに駅へ向かってしまう







「2人とも、バイバーイ!!また、連絡するねっ!」





「いや、ちょっと!?」






あっという間に桃井の背中は小さくなってゆく



またしても心の準備をする暇がなく、黄瀬と2人きりで置き去りにされ、Aは呆然とした









「あー、、、。桃っち相変わらずっスね。気が利くんだか、腹黒いんだか」







黄瀬が苦笑しながら桃井を見送って、立ちすくんでいるAの顔を覗かせながら言った






「さーて、やっと2人きりになれたッスね、白井サン。どうせだし、この後夕食でも一緒にどう?ゆっくり話そうよ」

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太   
作品ジャンル:アニメ
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noa(プロフ) - もし黄瀬くんがきてくれたらいいですよね~。想像しただけで幸せな気分になれます(*^ー^)ノ♪続きが楽しみです。頑張って下さい! (2017年11月5日 8時) (レス) id: f63b85c446 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キセキ | 作成日時:2017年11月3日 15時

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