黄瀬涼太:1 ページ8
黄瀬はとにかく喋った
あまり喋ることがないAが二杯目のカプチーノを飲んでいる間に、中学時代の話で桃井と盛り上がり、絶妙なタイミングでAにも話題を振ってくれる
Aは適当に2言、3言、答えて流しながら二人の話に耳を傾けていた
『明るくて優しくて、笑顔が素敵な人』
桃井と話している間の黄瀬は、Aが挙げた男性の好みによく合致していた
とても明るくて喋り上手で、常にニコニコと笑っている
女性に対する物腰も柔らかい
傍から見てるだけなら、彼は正しく理想の男性だった
しかし、黄瀬が桃井と話している間にこっそり彼の表情や仕草を盗み見していたら
彼が頻繁に、Aに値踏みするような視線を投げてきているのに気がついた
彼は無駄に愛想がいいので何を考えているのかは知らないが、好印象を抱かれている訳では無いのだろう、とAは感じていた
黄瀬はAが今まで出会った男性の中でもとびきり美形だ
これだけ容姿端麗ならば、女性と付き合った経験は多いに違いない
そして、経験豊富な黄瀬にとって、桃井に紹介されたAの『ランク』がおそらく、良くても中の下ぐらいなのだろうと想像がつく
むしろもっと下のあたりだろう、とAは思った
しかしそう思いつつ、Aは気にしなかった
どうせこうして黄瀬と話をするのも今日だけだろうし、初対面の男性に慣れるための経験の一つとして今後に活かせばいい
_____そう思っていた。のに
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noa(プロフ) - もし黄瀬くんがきてくれたらいいですよね~。想像しただけで幸せな気分になれます(*^ー^)ノ♪続きが楽しみです。頑張って下さい! (2017年11月5日 8時) (レス) id: f63b85c446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キセキ | 作成日時:2017年11月3日 15時