紅蓮の死神〜最強の殺し屋は魔法学園の生徒！？〜【２】

79話　クローム家 ページ38

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ビールを一口飲み、テーブルに置く。





一息つくと、無詠唱で【強制転位魔法】を発動させる。すると右手に紫黒の光が集まり始め、光が収まるとそこには数枚の紙が握られていた。暗殺の依頼書である。


流すように見ていくと、一枚の紙に目が止まった。


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依頼人 グリスネル大臣


内容


三大貴族、クローム家の前当主の暗殺。


報酬 金貨５００枚

　 失敗すれば報酬無し


期限 １週間


追伸、ごめーん、サクちゃん。大臣がどーしてもって言うから〜…やってあげてネ！



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「………」



思わず紙を握りつぶしてしまう。



「……ぁんの……クソオカマがっ！」



国が関係している仕事は、一切受けないと言っていた筈なのに。


それにしても、クローム家…何処かで聴いた名字だ。



「……そうか、生意気な双子貴族の家か。」


以前街へ買い物に出たときに、商人たちが話していたのを聴いたが…クローム家はやはり裏の世界の人間と関わっているらしい。





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