63話 ページ21
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「……遅いな。」
あれから１５分も待っているが、いっこうに部屋から出てこない。
「様子でも見てみるか。」
『止めといた方がいいぜ。今度は確実に殺されるぞ？』
突然聞こえたしゃがれた声に、思わずベットからずり落ちた。
───詳しくは、頭中だが。
「ぅわあ！！！」
そこには、半透明のグラーシャが腕組をして立っていた。しかも呑気にサクヤの飲んでいた紅茶まで飲んでいる。
「…………全く、急に出てこないでよ。グラーシャ。あと、それ勝手に飲むな！高いんだから…」
『へへっ、悪ぃな。』
言葉では、謝っていても、態度は反省のはの字もない。
グラーシャの体は、契約者であるサクヤにしか見えていないようだ。
本人曰く───その気になれば、サクヤ以外の者にも見せる事が出来るのらしい。だが、余計な魔力を使う事になるのでめんどくさい。と言っていた。
また、会話は【念話】に近いものを使用している。
声に出すと、他人からは一人でしゃべっている変人、に見えるらしい。
しかし今は、誰もいないので普通に会話をしている。
『………なぁ。』
「何？」
『お前、本当に───』
「サクヤ様ぁ〜〜準備できました！」
バタン、と大きな音をたててドアを開ける。こんなに乱暴に扱っても、傷一つ付いていないのは、やはりこの学園が世界一で裕福だということだ。
グラーシャの言葉の先が気になったが、隣を見ると既にグラーシャの姿はなかった。
「うん、じゃあ行こうか。」
「はい！」
玄関を出ると、右側の壁にはロアとソフィア。そしてその反対側、つまりベイルの玄関前にはラミアが腕を組んで立っていた。
見たところ、ベイルはまだ準備が出来ておらず、部屋の中ではドタバタと足音が聞こえている。
「あの、サクヤ君…おはよう。」
モジモジしながら顔を赤らめるソフィア。
「ソフィア、おはよう」
にこりと微笑むと、さらに顔を赤くしてロアの後ろへと隠れてしまった。
サクヤは魔力を拡大させ、周囲の魔力を調べたが、この寮には生徒はサクヤ達６人と他数名しか残っていないようだ。
このままでは、遅刻になるかどうかの時間になるだろう。
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如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました！今時代(？)こそ良いことが起こりますように！そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします！ (2019年5月1日 3時) (
レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 黒桜さん» コメントありがとうございます！久し振りのコメントなので嬉しいです(*T^T)更新は遅くなりますが、これからもよろしくお願いします！ (2019年4月17日 18時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
黒桜(プロフ) - ストーリーも、イラストも私の大好きな世界観です!毎回更新楽しみにしています! (2019年4月16日 22時) (レス) id: 81872cb428 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 暗黒桜さん» ホントだ！ありがとうございます！ (2019年3月23日 7時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
暗黒桜(プロフ) - 如月唯奈さん» 57話が2回ありますよ！ (2019年3月23日 0時) (レス) id: 9ef58b7b9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シャル(如月唯奈) | 作成日時：2019年1月15日 22時
