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30話 ページ34

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心配とは、デュラン達との決闘のことだろうか。




「ああ、ごめんごめん。」


「それにしてもサクヤ、あれどうやったんだ?俺達には少ししか見えなかったぞ」


「ああ、それなら相手の攻撃を交わして手刀を当てただけだよ。」


「すげっ……なあ、俺らでもそれ出来るかな……?」






ここで肯定してしまったら、確実にサクヤが教えることになってしまうだろう。教えられるかと言われたら出来るが、このグループにはベイル以外勘が鋭い奴ばかりだ。サクヤが教えれば確実に正体がばれるであろう。それにサクヤにとって人に『教える』という動作は面倒くさいことこのうえない。
そんなことを僅かコンマ1秒で考える。殺し屋の仕事は計画通りにならないことが多々ある。よってその場合、臨機応変に対応しなければいけないのだ。だから自然と判断力も素早くなる。


「う〜ん。いや、それは無理かな。」


サクヤの言葉に怒りを露にするラミア。ものすごい剣幕で言ってくる。


「いいや、必ずできるわ!努力すればその分だけ後で帰ってくるってお母さんが言っていたんだもの!サクヤ、私達にあの技、教えなさい!」


その時のラミアはサクヤには地獄の閻魔大王に見えたのだった。ラミアの剣幕に圧され、片頬を引きつらせ反射的に頷きそうになるのを、必死で堪える。

土曜は【仕事】を入れているので、殆ど朝から晩まで余裕がない。
日曜は…………単にめんどくさいからだ。




これ以上の否定は無理だと判断したサクヤは、その人並みならぬ身体能力を駆使し、どうにか寮内の自室へ逃げ切ることが出来た。




サクヤが自室について数分後。
ラミアからのピンポンダッシュらしきものがあったが、数十分程無視し続けていると、要約諦めたのかサクヤの部屋から離れていくラミアの魔力を感知した。
それから暫くすると、サクヤはラミアにバレずに隣の部屋のベイルの部屋をノックし、中から眠たそうなあくび混じりの返事が返ってきた。




「……ねえ、なんでラミアあんなにテンション高かったの?」


「ああ、あれはな、おばさんいやアイツの姉さんが【光の忍者】と呼ばれている人でさあ、あ、お前知ってるか?」


【光の忍者】はこの世でも数少ないSSランクの光属性持ちの有名人だ。何処か似ていると思っていたが、まさか姉妹だったとは。どこか面立ちが似ているとは思っていたが。




「うん。有名人だもんね。」


「んで、同じ光属性だから憧れているんだってさ。」



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設定タグ:殺し屋.暗殺者 , オリジナル , 魔法学園   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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シャル♪黒猫大好き人間(プロフ) - ミントさん» ありがとうございます!!私もこの表紙結構気に入ってるんです(笑)更新がんばりますのでこれからもよろしくお願いします(*`・ω-)ノ (2020年2月28日 23時) (レス) id: 6e2bf13c08 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - 表紙の蝶とか彼岸花とか凄く好きです!物語も、とても面白いです!更新頑張って下さい! (2020年2月28日 21時) (レス) id: d935f18f17 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな♪(プロフ) - 月の芋さん» ひ、久しぶりのコメントっ……!(T-T)ありがとうございます!更新は遅い方ですが、これからもよろしくお願いします!(^∇^) (2019年8月29日 22時) (レス) id: 0214723abe (このIDを非表示/違反報告)
月の芋 - あぁ!!なんて面白い作品なんだぁぁ!あ、すみません(._. 面白くて好きです!応援してます。続き楽しみにしてます!(`・∀・´ (2019年8月29日 20時) (レス) id: de5541b525 (このIDを非表示/違反報告)
如月唯奈(プロフ) - 今日から新しい時代が始まりました!今時代(?)こそ良いことが起こりますように!そして、この小説で一位をとってみたいなんて、贅沢を言ってみる(笑)これからもよろしくお願いします! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:シャル(如月唯奈) | 作成日時:2018年10月24日 1時

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