ローディング2 ページ15
「そうですね……ではおうちまで送って差し上げましょう…♪」
「いえ、あの……」
家じゃないんですけど、と言おうとして真白が私より早く口を開いた。
「あんたさ、結局なんなんだ？」
なんなんだ、と言われても。私別に来たくてここに来たわけじゃないんだけど。
どうも夏目や英智には幼児と大して変わらない扱いを受けている気がする。私だって私なりに色々考えてるんだけど。
でも、変わりたいと覚悟は決めたけど……覚悟決めた程度で簡単に変われるなら世話は無い。だから、
「………まだ、」
「ん？」
「ま、待って……下さい。まだっ……は、話せません……」
我ながらなっさけない声が出たなぁ。しかもことにかいて『話せません』てなんだよって自分でも思う。
でも仕方ない『今は』無理なんだから。
「あの、だから……いつかわかると思うので……ま、待っててくれません、か……？」
その時はちゃんと目を見て話そう。
時間はかかるかもしれないけど、いつか絶対に。
「……絶対だな？」
「……は、はい…っ！」
それだけ言うと真白君は自分の鞄を肩にかけて『帰る』とつぶやて演劇部部室を後にした。
「……俺も帰るか。薬袋、お前も帰るんだったら送ってぐらいはやるぞ」
「ぁ、だ、大丈夫、です……えっと…知人と帰るので……」
「そうか」
そして氷鷹先輩も帰って部屋には私と日々樹先輩だけが取り残された。
「はぁ………」
めちゃめちゃ疲れた。今日1日で1週間分ぐらいのストレスが降ってきた気がする。
「如何でしたか？今日演劇部を体験してみて」
「……体験だったんですか？えぇ〜……っと、そうですね、とりあえずもう二度とごめんです」
「フフフ、意外とはっきりものを言うんですねぇ」
「『嫌な事ははっきり断った方が多少嫌われても精神衛生上得』って母に教わったので」
「Aさんのお母さま……確かカメラマンでしたよね、別居中と伺っておりますが……」
なんで先輩はそんなにうちの両親に詳しいんだよ。
「ファンなんですよ、純粋に。お二人から産まれたAさんが羨ましい限りです」
「幻想に止めておいた方がいいですよ」
実際に会ってみたら〜なんてよくある話だ。うちの両親ときたら本当に外側だけは本当に完璧というか理想というか。
だから間に挟まれてる私が苦労してるんだ。
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翔。(プロフ) - 好きです！！最高に面白いです！！エリートヒキニート最高！ (2019年1月20日 6時) (
レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年4月7日 1時
