オーバーロード2 ページ12
「ていうかその子の情報なラその辺でいくらでも噂がでてるでショ。大体その通りだヨ」
「いや、そうなんだけどさ。俺の第一印象とはちょっと違うなって思ったから……」
「……第一……サリーくん、Aに会ったことあるノ？」
「会ったっつーか……前にさ、夜遅くまで全校集会で使う資料をまとめてるのを見た事あるんだよ」
あぁ、1ヶ月ぐらい前に天祥院に無理矢理押し付けられて『絶対殴る』って怨念込めながらやったってAが言っていた。
そのあと疲れて眠りこけて目が覚めたら忘れていた。その時は流石にこいつマジかよと思ったけど。
「資料を誰が留めたかなんて普通誰も気にしないし褒められもしないのに夜遅くまでやってるなんて、無口だけど結構いい子なのかな〜って思ってたからさ。あんな事したのも、何か事情でもあるんじゃないかって」
「ふぅン……」
サリーくんにしてはいい線まで行っている。
けど、まだ足りない。別にボクが言ってもいいんだけど、ああ言った手前少しでもAのコミュ障克服に貢献しなければね。
そう、これは手助けだよ、A。
「……そんなに気になるなラ、本人に聞いてみたラ？」
「ん？」
「サリーくんは生徒会執行部でショ？面談とか何とか託けてA本人に聞いてみたらいいんじゃなイ？」
「あぁ、成程……」
「ねぇねぇ何の話してるの！？サリ〜と夏目なんて珍しい組み合わせだね！」
抱えた紙の切れ端にメモを取ろうとしたサリーくんの後ろからバルくんが飛び込んできた。
「スバル…いや、なんでもねーよ」
「え〜なんだよ教えろよ〜」
「くだらねー事だって」
まぁバルくんは明らかにあっちの味方みたいだし、表立っては言えないよねぇ。
「あらそうだ忘れていた。夏目、お客さん」
バルくんが指さした先、教室の入口にはあの女──月見里海凛が立っていた。
しおらしそうな、白々しい演技に若干イラッとする。だがそれを表情に出す程自分も子供ではない。
「……やァ、子兎ちゃん。どうしたノ？」
「あ、えっと……先輩、今日レッスンありますよね？」
どこから調べてきたんだ、という問いを飲み込んで笑顔を作る。
「うン、それガ？」
「その……私にさせて頂けませんか？」
大人しく見せかけて随分図々しいものだ。
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翔。(プロフ) - 好きです！！最高に面白いです！！エリートヒキニート最高！ (2019年1月20日 6時) (
レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります！ (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐藤 | 作成日時：2018年4月7日 1時
