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スピーキング ページ28

はぁ、結局4時間目までサボってしまった。

途中誰か来たみたいだけど、寝るふりしてたら先生が追い返してくれた。多分先生にはバレてる。

「もう大丈夫か?授業に出て」

「午後はなんかDVD見るのと自習です。寝ます」

「あぁそう……」

問題は放課後の合同練習なんだけど。ちゃんとできるかなぁ…?というか顔を出せるかな…行く途中でTricksterの誰かとすれ違ったらもうその時点で駄目かもしれない。

皺になるからとベッドに入る前に脱いでいたベストのボタンを掛けていると保健室にノックが響いた。

「失礼します、衣更です。高峯から薬袋A…さんがこっちにいると伺ったんですが……?」

「………おう、いるぞ」

………なんという見計らったタイミング。できるならもう2、30分前でいいから来て欲しかった。いや、逆か。授業終わったからこのタイミングで来たのか。

どっちにしろベッドから降りてベストを着直してる時点で『今具合が悪くて寝てます』は通用しないだろう。

佐賀美先生も『諦めて出てこい』みたいな目で手招きしてるし。

「お、いるな。ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」

しゃがんで目線をがっちり合わせてからの『いいか?』とかそれもう脅迫じゃんか。

「……大丈夫か?まだ傷痛いのか?」

「…………っ」

あ、やばい。なんか答えなきゃいけないんだけど……なんというか、一旦答えるタイミング失ったらどう切り出していいのかさっぱりわからない。

コミュ力の高い人って言葉に詰まったらどうすんの?いや、そもそもコミュ力高い人は言葉に詰まらないか。セルフボケツッコミやってる場合じゃないなどうすんのこれ佐賀美先生助け───

「あ、そいつただの擦り傷だから好きに連れ回して大丈夫だぞ」

一瞬でも期待した私が馬鹿だった。爆ぜてしまえ。

「……って言ってるけど、本当に大丈夫か?」

「…ぇ、あ……は、はい…一応…」

訝しげにこちらを見つめながらも一応納得した様子で衣更先輩は微笑んだ。

「じゃあちょっとついてきてくれるか?話したいことがあるんだ」

「お〜行ってこい行ってこい。昼休みだろ、2人で仲良く飯でも食ってこい。衣更、後輩の女の子に財布出させるなよ〜」

「なんすかそれ」

凄いなぁ、何年修行したらあんなナチュラルに冗談交じりの会話が出来るんだろうか。まあ修行する気はさらさらないけど。

「んじゃ、こっちだ」

「は、はい…」

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翔。(プロフ) - 好きです!!最高に面白いです!!エリートヒキニート最高! (2019年1月20日 6時) (レス) id: 63a2837fb8 (このIDを非表示/違反報告)
佐藤(プロフ) - ♪咲那♪さん» わーいありがとうございます(^o^)/頑張ります! (2018年5月15日 0時) (レス) id: 4f2d8f4684 (このIDを非表示/違反報告)
♪咲那♪(プロフ) - おもしろくて続きが気になったのでこれからも更新頑張ってくださいね! (2018年5月7日 22時) (レス) id: 282e7e9f5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐藤 | 作成日時:2018年4月7日 1時

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