Mに伝えたいこと。T×M

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ｶｼｬｯ…ｶｼｬｯ……





用意されたセットのソファーで、宮田と２人での撮影。

ソファーが狭いからなんだか距離がいつもより近い気がする。






ｽﾀｯﾌ「じゃあ今度はラブラブな感じでー！」





ラブラブって…





宮「えーなにしちゃう？？」


玉「そんなのいつも通りの俺らでいいでしょ。」


宮「ふふふ♪」





俺が調子に乗ってそんなことを言えば、



宮田が嬉しそうに笑ってくれることを今までの経験からして知ってる。





俺とは違う意味でも、どんな形だろうと、

やっぱり喜んでくれるのは俺としても嬉しい。





前に宮田は、俺との関係を


"友達以上恋人未満"


そう言った。





俺はずっと恋人になりたいって思ってた…

のに、気持ちを伝えることはできない。





だけどそれでいい。

伝えなければこれからもこうして宮田と居られるんだから。

伝えたことで関係が崩れるぐらいなら、断然今の方が幸せ。









玉「……ぅわ！？//」


宮「んふふ、ずっとこの距離にいたのに笑」





気づけば数センチのところに宮田の顔があって、思わず仰け反った。





ｶﾞﾀｯ…





宮「え！？ちょ、あぶなっ……」





慌てた顔をした宮田が、後ろに倒れ込みそうになった俺を抱きしめるように支えた。





ｶｼｬｯ…





玉「え！//」





この抱きしめられてるのを撮られたみたいでカメラマンさんの方を見ると、

ごめん、いい感じだったから って笑う。





宮「危なかったぁ〜…怪我は？ない？？」


玉「ん、大丈夫。てか離せよっ//」





どさくさに紛れてぎゅーっと抱きしめる手を離さない宮田を引き剥がした。









本当は…離れたくなんてないけど、ね。

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