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「宮っち」



「何?千ちゃん」



いつものように店に立ってたら千ちゃんがやって来た。



「これ貼っといてもらえないかな?」



「あー展覧会の」



千ちゃんから渡されたのは市内のコミュニティセンターで催される展覧会のポスターだった。
千ちゃんが中心になって色々な人の作品が出されるという。
その中に玉の彼女の村田さんもいる。



「OK。じゃあレジの所に貼るね」



「ありがとう。両面テープ剥がせばいいから」



ポスターの裏の両面テープを剥がしてレジの所の壁に貼る。
ここならお客さんの目に絶対入る。



「俺の友達の千ちゃんが中心ですって書いていい?」



「それはいいよ。お客さんがそれに触れたときだけで」



千ちゃんはあかつきアーケードの中心にオブジェを飾るぐらいの有名人だと思うけどね。



「そういえば宮っち良かったね」



「ああ、うん」



千ちゃんがニコニコで言ってくれるからこっちも嬉しくなる。
そういう千ちゃんは進展させる気はないのかな?



「じゃあ俺アトリエ戻るから」



「じゃあね。千ちゃんファイト」



「ありがとう」



千ちゃんがいなくなって俺はポスターを眺める。
水色のグラデーションが綺麗で目を引く、だろうけど……。



「宮田さん」



可愛い声がしたので振り向く。



「Aちゃんいらっしゃい」



あれからAちゃんはほぼ毎日来てくれる。
無理しないで欲しいなと思うけど、会えるのは嬉しいので何も言わない。
彼女も大人だしどうしても無理なときは分かるだろうし。



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作品ジャンル:タレント
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2021年11月23日 14時

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