検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:20,061 hit

ページ30





あのとき以来Aさんとの関係は続いている。
もちろん誰にも言わずに。
だけどある一人には気付かれてしまった。
それは同期のタマこと、玉森裕太だ。



「お前、主任に手を出しただろ」



そう断言されては俺も認めるしかなかった。



「よりによって既婚者かよ。お前痛い目に遭ったばかりじゃん。他にいなかったの?」



「Aさんが一番綺麗じゃん」



「そうだった。お前はこっちに来てから主任推しだった」



溜め息はつかれたものの。



「しょうがないから秘密にしておいてやるよ」



そういう言質を取ったので秘密は保たれている。
そういうタマにだって秘密があるんだけど、それはまた別の話ってことで。



今日はタマと一緒にご飯を食べている。
俺は今日あったことを彼に話す。



「今日社長とエレベーターで出くわして」



「へえ」



「そこにはAさんもいて」



「社長と主任って同期だったっけ」



「だね。Aさん俺たちと同じ感じで社長にも接してて」



「……先にエレベーターを下りたのはどっち」



タマは本当に鋭い。



「社長」



「その後宮田は主任に何をしましたか」



予想通りの質問だった。



「タマのご想像通りです」



そんな俺にタマは呆れ顔。



「お前、社長と菱田さんの件で分かっただろ。同じ社内でそんなこと」



「……タマはどうなのさ」



俺はもう後戻りしたくない。
あの人と関係を持った時点で地獄への扉は開けられている。
Aさんが一緒にいてくれるならそれでいい。



「俺はまだ余白があるっていうか。でも宮田は違う」



タマが心配してくれてるのは分かってる。
だけど。
なんて思ってたらタマの目が鋭くなった。



・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2021年9月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。