検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:20,060 hit

ページ28





「本当に俺は申し訳ないことを」



部下の宮田くんと一夜を過ごし、翌朝開口一番彼はこう言った。



「そんな、いいのに」



「Aさんは聖人ですか?」



「そんなことないと思うけど……。だったら昨日の宮田くんが言ったことは嘘?」



「嘘じゃないです。Aさんを可愛いと綺麗と好きだと思ったのも本音ですけど……」



すっかりいつもの宮田くんに戻ってる。
でも憎めない。



30歳の時に私は5年付き合っていた彼氏と結婚した。
夫は別企業で働いていて、将来は役員を目指すほどの野心家で、彼を見ていればモチベーションになるだろうと思ったのが決め手だった。
互いが互いを尊敬して高め合って、結婚生活は上手くいっていたと思う。



そこから2年後、夫にアメリカへの転勤の話が舞い込んできた。
私はついていこうかと彼に打診したら、Aは仕事がしたいんでしょと言われ、じゃあと離れ離れで暮らすようになった。



私のことを尊重してくれていると思った。
けど実状は少し違った。
お互い忙しいから会うのは年に2回。
夏に私が夫の所に来たとき、彼の部屋で女の痕跡を見つけた。



そこで私はふと我が身を振り返り、最後に愛されたのはいつだと考える。



子供はまだ考えていなかった。
彼もまだいいでしょという考えだった。
互いに仕事が優先、そして今は離れ離れ。
そうなれば回数は自然と減っていき……。



結婚〈生活〉なんだから、性格が合う人でいいと思ってた。
だけど夫が余所で現を抜かしているとなると話が変わってくる。
私だって女だ。
多少なりとも愛されたい。



ふとしたところで自分の欲望を引きずり出された。



夫がアメリカに行った同時期に異動してきたのが宮田くん。
柔和な笑顔で可愛い子だなというのが第一印象。



一緒に仕事をしていると、なぜか彼に目がいって、目が合えば声をかけられるなり微笑まれたりして、心が彼に惹かれていると気付いてしまった。



だけど私は既婚者だし、彼とは7つも年が違うしと抑えていた。



・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2021年9月11日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。