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「……して」
「えっ?」
「キス、して」
初めてAさんが綺麗より可愛いが上回った瞬間だった。
お言葉に甘えてキスをする。
たくさん、これほどかってぐらい。
Aさんの唇は俺の理性を壊すのに十分すぎるほどだった。
「俺はこの続きを別の場所でしたいけど、Aさんは?」
「連れていって」
やっぱり彼女は可愛かった。
俺たちが入ったのはそのテのホテルで、部屋に入ってすぐその続きをする。
盛り上がってしまえば理性とかは無意味だ。
「三十路過ぎの女の身体なんて真面目に見るものじゃないよ」
「何言ってるんですか。Aさんは本当に綺麗なのに、可愛いのに」
どうやらAさんは自己肯定力が低いらしい。
もったいない。
旦那さんには今までどんなことを言われてきたんだろう。
考えたくもないけど。
だから最中は綺麗だよと可愛いを事あるごとに注いだ。
そして最終的には。
「好きです」
口が告白していた。
前の女のことなんかすっかり忘れて彼女に耽溺してしまった。
これが俺とAさんの始まり。
旦那さんが日本にいないことを良いことに俺は本気になってしまった。
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作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2021年9月11日 17時