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「そんなこと言わないでよ」
「だって、私は健永くんより10も上でおばさんだし、何より私と健永くんは叔母と甥の関係なんだから……」
「Aちゃんは全然おばさんじゃないし、綺麗だし、叔母と甥の関係で出会いたくなかった」
それって、少しはAちゃんの気持ちを揺らせてるってことでいいんだよね?
俺は彼女に壁ドンしてしまった。
「俺は本気でAちゃんのことが好きなんだよ」
「…………」
「Aちゃんは俺のことどう思ってるの?」
あなたの本当の気持ちを教えて欲しい。
「……健永くん」
彼女は顔を上げる。
その目は潤んでいてキスしたくなる。
「本当に私のことが好きなの?」
「大好き。キスもしたいし、それ以上のことも」
こう伝えれば、Aちゃんの顔が近づいてきて。
「…………」
キスされた。
「えっ……?」
「私も、健永くんのこと好きになっちゃった。叔母と甥なのに。健永くんはまだ18歳なのに……」
このときは夢かと思った。
でも恐る恐るAちゃんを抱きしめたら感触がリアルだったから現実なんだと思った。
「そんなの取っ払って、俺のこと好きになってよ」
「……うん」
「嬉しい。Aちゃん大好き」
小さい頃から抱いてきた盲目的で猪突猛進的な恋心が実って本当に嬉しかった。
「Aちゃん?」
「何?」
「俺の初めて、もらって?」
「うん。……健永くんの初めて、頂戴?」
俺の初めてはAちゃんに捧げた。
ずっと好きだった人に初めてをあげられるなんて、ぜいたくだよね。
最高に気持ち良かったし幸せだった。
こうして叔母と甥の禁断の関係が始まった。
禁断の果実が余計に盲目的にさせてしまうのだった―――。
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作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2021年9月11日 17時