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その日の晩。予備校が終わって帰宅する。
思うことがあって私は棚にあるアルバムを開いてみた。
アルバムは8冊あった。



綺麗に整えられたアルバムには0歳からの私がそこにある。
お母さんは昔は仕事をしていても、こうしてアルバムを作ってくれて、それを私は見ていた記憶がある。



アルバムをめくっていたら4歳のとき家族3人でディズニーランドに行った写真があった。
そこには家族団欒の姿が。
他にも家族旅行や行事での私が飾られている。
アルバムは私が小学校を卒業したときで終わってた。



ここからだ、家族の形が変わっていったのは。







「どうしてバラバラになったんでしょう」



明くる日、私は宮田先生に零した。
先生はいつも私に付き合ってくれる。



「お父さんとお母さんの仲はどうだったの?」



「……確かに小学校の高学年あたりから喧嘩が多くなったような記憶が」



最初はお互いを高め合うような関係で良かったかもしれない。
だけど次第に違うものを求めるようになった。
その結果が今。



「人の気持ちって変わるんですね」



「そうだね。ご両親の場合は残念ながら変わってしまった」



私の気持ちも変わってしまうのだろうか。
今は宮田先生が好きでも振られたときのように、いつか先生が思い出になってしまうのだろうか。



「でもご両親の場合は悪い方に。良い方に変わっていく場合もあるから」



そうしたら先生への気持ちも増すってことも有り得るのか。
前向きになれる。



「お母さんはともかくお父さんが一ノ瀬さんの家に帰ることは?」



「月に一度。だけどそれが分からないんです」



「それは困ったね」



ああもうここで悩むのがアホらしくなってきた。
私は立ち上がる。
運任せなのがムカつくが、ここはやってみるしかない。



「先生をサンドバッグに使ってごめんなさい」



「構わないよ。方針は決まった?」



「はい。運任せになりますけど、ぶつけるだけぶつけてみようかと。私だってもうすぐ18歳。こっちにだって考えはあるんです」



「かっこいいよ、一ノ瀬さん。その意気だよ」



先生が背中を押してくれるから私は頑張れる。



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設定タグ:宮田俊哉 , キスマイ , KIs-My-Ft2   
作品ジャンル:タレント
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ユキ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに作品読ませていただいていました。途中ヤキモキしたけど、2人らしい終わり方で気持ちがほっこりしました。゚(゚´ω`゚)゚。もう2人にも仲良し6人組にも会えなくなるのが淋しいです涙 素敵なお話をありがとうございました! (2021年9月20日 12時) (レス) id: d4b3736ff0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2021年8月17日 9時

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