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皆とは裏門で集合となっていたので、そこへ向かう。
その途中で二人の声で一ノ瀬さんと声をかけられる。
「横尾先生藤ヶ谷先生」
人気コンビは今日も一緒だ。
お二人は多分セットでの写真も多いのだろうな。
「卒業おめでとう」
「ありがとうございます」
「文乃と仲良くしてくれてありがとうね」
藤ヶ谷先生は小声で言った。
「やっと卒業という感じですか」
「そうだね。ずっと丁重に扱ってたから今からどう扱えばいいのか分からないけど」
藤ヶ谷先生は晴れやかな表情だった。
「ほどほどにしとけよ」
「わたに言われなくても分かってるよ」
この二人の空気感は何なんだろう。
「一ノ瀬さんは？」
「私？」
「俊くん」
結局はそれねと思った。
3人の先生は妙にお節介。
「北山先生曰く宮田先生はプライドやらポリシーやらモラルやらコンプライアンスやらでギッチギチだそうです」
「……だね」
「……うん」
お二人は納得されたようだ。
「線引かれてますもん。だからもういいです」
「元気出して」
藤ヶ谷先生は優しいな。
リア充だけど。
「その線、いつかなくなるよ」
根拠のないことを横尾先生は言う。
「一ノ瀬さんとはそのうち会いそうだね」
「そのときはまたよろしく」
横尾先生藤ヶ谷先生は北山先生と同じことを言って去っていく。
人気のある先生たちと絡んでいる私に女子の痛い視線を感じながら、あの二人も何なんだと思った。
私が裏門に行くとニカと千ちゃんだけいた。
「宮っちと写真撮った？」
「ワンショットを撮ってもらった」
「ツーショじゃなくて？」
「それは恐れ多い」
「お前って変だな」
ニカには言われたくない気がする。
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ユキ(プロフ) - はじめまして。いつも楽しみに作品読ませていただいていました。途中ヤキモキしたけど、2人らしい終わり方で気持ちがほっこりしました｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡もう2人にも仲良し6人組にも会えなくなるのが淋しいです涙 素敵なお話をありがとうございました！ (2021年9月20日 12時) (
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2021年8月17日 9時
