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「どうします？ガヤさん」
「ご主人があてに出来ないからご近所さんかなあ」
「ご近所さんもだいぶバイアスかかってるよね」
「まあそこは俺たちが冷静に判断してね」
「Aさん凄い」
宗像さんの目が私に向かってキラキラとし出す。
「えっ？どこがです？」
「堂々とされてます。Aさんって何歳ですか？」
「えっと、25です」
「私より3つ下なのに、凄い」
同性からこう言われることが少なかったから戸惑ってしまうんですけど。
「珍しくAが押されてる」
「宗像には宗像の良さがあるよ。あのさ、一つお願いしていい？」
「何でしょうか？」
「また弘子さんの所に行ってもらえる？もう少し弘子さんサイドの話も知りたいし、宗像だけだったら奥さんも話しやすいと思うし」
「分かりました」
宗像さんは駆けていく。
「今日はもう遅いから明日からでも……」
「そういうわけにはいきません。失礼します」
彼女はあっという間に姿が見えなくなってしまった。
「彼女も良い意味で変わらないね」
「ああ。猪突猛進が彼女の長所。マンツーマンなら宗像が存分に生きる」
そう語る声、瞳はとても優しげだった。
「Aが押されてたもんな」
「だってどっちかといえば同性に妬まれることの方が多かったから」
「宗像は良い奴だから。彼女の言葉はそのまま受け取りな」
それは本当にそう思う。
だからこそ面映ゆい。
そしてだからこそ好きなんでしょうね。
「で、私はこのまま二人と？」
「俺らが探るからAは頭を働かせといて」
「はい」
「ガヤさん今回玉の力はお借りする？」
「最終確認だな。今は俺たちだけでやろう」
「了解」
気持ちを固めた私たちは事件解決へ向けて走り出す。
ガヤさんからはもう負の感情は感じなかった。
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作者名：ユタカ２ | 作成日時：2024年2月14日 15時
