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「組織は実行犯をそのままにしておく?口封じする?新しい駒にする?」
「日隈さんの行方が分からないから1つ目はないよね。人間いつ心変わりするか分からないから」
一つ私は閃いてしまった。
でもこれはあちらにとっても不利になりそうなことだけど。
「A、その閃き教えてよ」
「そうだよ。というか俺も似たようなこと思ったよ」
「じゃあ俺もニカと同じかな。俺たちの動きが鍵になってくるね」
私たちの力って以心伝心できて本当に便利よね。
そしてそれぞれが思ったことを話し合う。
これを皆にも話しておかないと。
そんなときに私のスマホがピコンと鳴った。
見ればみっくんからだった。
「みっくんから話し合いの連絡」
「繋げて」
私はテレビ電話にした。
画面の向こうには5人がいた。
「皆もうグランシャリオいる感じ?」
「そうそう。そちらはどうだった?」
「それがですね……」
私たちはなんとなく役割分担sいてこれまでのことを話した。
「なるほどな。そっちはそれで辻褄が合いそうだ」
「そちらは?何か分かった?」
「怒鳴り声を上げてたおっさんの正体が分かった。岡田良文。四位康主さんの元同僚だった」
「その人はずっと康主さんに金を貸してたんだ」
「そうだ、俊。あの人に康主さんの口座を調べるようにお願いした?」
「うん。あっガヤさんは岡田さんのをお願いしたんだ」
「そうそう。これで金の流れが分かればいいね」
「その岡田さんの行方は掴めた?」
みっくんは首を横に振る。
「残念ながら。岡田さんの職場を訪ねたら欠勤してるって」
「どこにいるんだろうね」
「玉の捜査はどう?」
「なんとか。AIが拾い上げてくれたから見て。ニカのスマホに送るわ」
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2024年2月14日 15時