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きっとその会社は終わりだろうなとこれにて一件落着みたいな雰囲気が出ちゃってるけど。
「あの、ニカと千ちゃん」
「何だ？」
「何？」
「二人も電気を使えるの？」
「ガヤ見せちゃったの？」
「だって侵入者無駄な抵抗してきたから」
「もうこの際いいか」
そう言ってニカが手を振り下ろせば部屋の照明が消されて、水槽の照明で部屋が青く照らされる。
「こんな力、一般人の西谷に教えたって理解不能でしょ？」
「まあ……」
「別に西谷のこと信じてないわけじゃない。西谷はいつもフラットで信頼に置ける。これまでは任務に関わらなかったから教える必要がなかっただけ」
「うん」
超能力を持つなんてきっと世間では生き辛い。
好奇な目でも見られるだろう。
だからこそ皆さんは普段普通の人間を演じて生きている。
「でもまあ今回は西谷のおじいさんの家から怪しげな物が出てきたことから端を発したし、協力してもらっちゃったからね」
ニカは少し寂しそうに笑う。
「普通」ってきっと思ったよりも難しいんだよね。
「それでもニカとの付き合いは変わんないよ。これからもよろしく」
結局言いたいのはこれ。
ニカのことは信頼してるから今後何があったって付き合いは変えるつもりはない。
どうあったってニカはニカだから。
「ありがとう。こちらこそよろしく」
ニカが手を振り上げて照明が元に戻った。
祖父のことも知れたし、ニカのこともよりよく知れた期間だったなと思った。
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作者名：ユタカ２ x他1人 | 作成日時：2023年12月17日 11時
