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「あなたたちが作った偽物送りつけたのは私たちなの。ご丁寧にここの住所書いといたからここに来るのは時間の問題だった」
「彼女はここんとこ毎日のように通ってたからねえ。隙を見計らって侵入したんだろうけど」
「残念ながらここには何にもないよ。あんたたちが作ったもの皆あんたたちの会社に運んどいたから」
「お前たちは何なんだよ」
「あー俺は警察ね」
横尾さんは警察手帳を見せる。
「くそっ」
男たちは私たちに向かって突進してくる。
ぶつかりそうになったけど私の前で男たちはすってんと転んだ。
藤ヶ谷さんと横尾さんを見たら手から電気のようなものが出ている？？
「どうする？渉」
「程々にしとけよ、太輔」
そう言うやいなや二人は電気を放った。
男たちは電流を浴びて気絶してるんでしょうか……。
「……殺しました？」
「俺たち殺しはしないよ」
「というか藤ヶ谷さんたちって……何者？」
「西谷さんと同じ人間です。まあこれが俺たちの最大の秘密だね」
「えっ？じゃあニカと千ちゃんも！？」
「本当に何も知らなかったんだ」
あの二人もお二人みたいに電気を操れるってこと？十何年の付き合いで何も知らなかった。
「まあそれだけ二人が普段普通に暮らしてたってことでしょ」
「俺たちも任務の時以外は使ってないしね。知らなくて当然」
「そもそもニカと千ちゃんとはどのように知り合われたんですか？」
「俺と宮田が大学で知り合って、同じ境遇の友達がいるって紹介されたうちにニカ千がいた」
「へえ」
そんな超能力を使える友達って出会えるものなんだなと思った。
あの二人が小学生の時からの親友なのはそういった理由があるからなのだろう。
「じゃあ俺はこいつら連行していくから。あとはよろしく」
「分かった。行きましょうか、西谷さん」
頭がパニックのまま私は藤ヶ谷さんと一緒に『C'monova』へ戻った。
VIPルームには既にニカと千ちゃんが戻っていた。
「ガヤ、西谷お帰り」
「ただいま。どうよ」
「今頃大変なことになってるんじゃない？」
二人はここにあった全部の偽物を作った会社の前に置いておき、警察には匿名の通報をしたという。
「会社ひっそりとしたけど社員とか経営陣いるのかな」
「もしかしたらどこかへ逃げたかもね。まあそれは警察の仕事ということで」
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作者名：ユタカ２ x他1人 | 作成日時：2023年12月17日 11時
