* ページ34
・
「さすが、宮。どんな奴なの?」
「その人毎回千ちゃんがSNSで何か上げる度に律儀にコメントをしてて、コラボの発表があった後は古川さんのSNSに人格否定のようなコメントをしてた。そんでもって、スタッフさんのリストに載ってある人で、そんなことしそうな人を探ってみたら合致しました。この人物です」
宮田さんが我々にパソコンの画面を見せてくれた。
「やっぱり……」
「横尾さん、この人を徹底的に調べて」
「了解」
「で、宮とワタ、次の作戦は?」
「それはもうニカちゃんと千ちゃんに活躍してもらわなきゃ。ねっ横尾さん」
「だな」
「あと古川さんには大仕事をしていただきます」
「何でしょうか?」
宮田さんの告げたことは実にシンプルなものだった。
「それだけですか?」
「それだけです」
「確かにそれだけで犯人は色々な気持ちに駆り立てられる」
横尾さんも賛同のようだ。
「でもそれ俺の作品が……」
「俺のセキュリティが……」
「そのときはニカと千ちゃんはもう容赦なく派手にやっちゃって」
宮田さんは明るく物騒なことを言った。
「その前にニカと千ちゃんにはもう一つ仕事を終わらせてもらう」
横尾さんはきっぱりと言った。
「OK。2つのミッションこなしてやるわ。千賀ヘグんなよ」
「そういうニカだって」
どうやら今回の作戦が決まったようだ。
とにもかくにも私は覚悟を決めて皆さんについていくだけだ。
・
49人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2023年12月17日 11時