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「そもそもこの企画展はどのようにして立ち上がったんですか?」
「えっと……まず私の方で次は誰とコラボしましょうかって話になったんです。すると私と業務提携している事務所の方が千賀さんを勧められて。私も以前からご存じだったのでコラボしたら面白いかもねとなり、千賀さんサイドに話を持っていきました」
「俺も以前から古川さんの活躍は知っていて、オファーがあったから俺もスタッフさんと話し合ってそれを受けた」
「打ち合わせは千ちゃんのアトリエ?」
「うん。いつもそこで」
「じゃあそこに出入りしてるスタッフさんのリストまとめといて」
「分かった」
「俺からこんなもんで」
「ありがとう宮」
宮田さんのプロファイリングは終わったようだ。
すると次は二階堂さんが口を開く。
「じゃあ俺から。古川さん、作品の管理どうしてます?」
「売られたものや展示されているもの以外は倉庫に置いてあります」
「セキュリティは?」
「警備会社に任せてあります」
「一応注意すべきだと思います。この手紙を送りつけてる奴の狙いがどこまでか分からないんで。千賀のはあの家の地下で何重にもロックをかけてるんで平気だと思うんですけど」
「おかげで俺も入り方忘れそうになるときあるもん」
「お前だけは絶対覚えとけよ」
「あっニカは鑑定士って肩書と防犯アドバイザーの仕事もしてるんです」
玉森さんが補足してくれる。
「ありがとうございます。注意しておきます」
「今日はお越しいただきありがとうございました。また千ちゃんを通してご連絡すると思うのでよろしくお願いします」
「こちらこそありがとうございました」
玉森さんの締めで今日の話は終わった。
このまま何もないでいて欲しいなと願うばかりだった。
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作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2023年12月17日 11時