* ページ23
・
「まあ高塚さんなら問題ないよね?」
「OKOK」
そう言うやいなや宮田さんの右手が動いた。
と同時に私の右手も私の意思関係なく動いた。
「えっ……?」
「あとこんなのとかね」
玉森さんは軽く両手を広げる。
するとその間を電気が走った。
「ええっ?」
「これの合わせ技であいつを吹っ飛ばしちゃったってわけ」
玉森さんは語尾の最後に☆がつきそうな口調だった。
「これは一体……」
「超能力ってやつ?」
「お二人って人間なんですか?」
「れっきとした人間よ。ねっ宮田さん」
「うんうん。ちゃんとこの地球上で生を受けた人間ですよ」
「はあ……」
突然の超能力者の出現に頭の中が混乱する。
これって現実ですよね?
アニメやマンガの世界じゃないですよね?
というか……。
「宮田さんってマジで何者……」
私がこう呟くように言うと。
「だから、少し人智を超えちゃってる、ただのヲタクですって」
満面の笑みでそう言われちゃ返す言葉はなかった。
・
49人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユタカ2 x他1人 | 作成日時:2023年12月17日 11時