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翌日黒岩くんが持ってきた情報は刑事組と玉ちゃんに提供した。
双方の調べにより黒岩くんはマジの被害者だと分かりホッとした。



そして私とみっくんは報告書をまとめ、小笹さんを呼び寄せた。



「で、どうだったんですか?彼はちゃんとエリートですよね?」



小笹さんの目はキラキラしていた。
今からその目を曇らせてしまうのは確実だ。



「残念ながら……小笹さんの知っている奥村さんは全くの偽りの姿です」



「は?」



みっくんの言葉に早速目の色が変わった。
私はその証拠の写真を見せる。



「彼の父親は工場長、母親はパート、勤務先はこちらのビルです」



「取引先では?」



「いえ。おっしゃってた企業に通勤される様子は一切見られませんでした」



「彼はここで何を?」



「そうですね……金の貸し借りだったり、詐欺や怪しいセールスだったり……」



小笹さんの顔が少しずつ青ざめていく。



「あの先日言ってなかったんですが……」



ここからは私の番。



「実は大学生の時奥村さんと付き合ってまして」



「は?」



「本当に偶然なんですけどね。で、同級生に話を聞いたところ宗教勧誘、ネズミ講、投資詐欺をしていたことが分かりました」



「…………」



「こんなの多分ん予断と偏見で申し訳ないんですけど……小笹さん何か呼びかけられてませんか?また身の回りの貴重品は大丈夫でしょうか?」



「……ありがとうございました。ちょっと調べてみます。……親にも言わないと。これ依頼料です」



彼女のカバンから銀行の封筒が出てきた。



「ありがとうございます」



「……失礼します」



小笹さんはまさに意気消沈といった様子だった。



「何かあればご連絡下さい」



「はい……」



最初の勢いはどこへやらな感じで小笹さんは帰っていった。



「私たちの仕事はここまでだよね」



「ああ、今のところはな。あとは刑事たちがやってくれるさ」



「そうね」



私たちのご依頼は奥村の素性を調べること。
それが分かった今私がすることはない。



と思っていたのに数時間後。
事務所の電話が鳴った。
みっくんは外出していて私一人だった。



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設定タグ:Kis-My-Ft2 , キスマイ   
作品ジャンル:タレント
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作者名:ユタカ2 | 作成日時:2023年11月22日 15時

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